NH投資証券は9月28日、Trinity Airと炭素金融分野で提携し、国際航空炭素相殺・削減制度(CORSIA)向け排出権の供給と、韓国の温室効果ガス排出権取引制度(K-ETS)における委託取引で連携すると発表した。まずはCORSIA向け排出権2万トンの調達を進める。
両社は9月21日、「国際航空炭素相殺・削減制度および温室効果ガス排出権取引制度に関する相互協力」に関する業務協約(MOU)を締結した。
CORSIAは、国際線の航空機による炭素排出を管理するための国際的なカーボンオフセット制度だ。航空会社は、一定基準を超える排出量について、適格な排出権を調達して相殺する必要がある。
今回の提携により、Trinity AirはNH投資証券の炭素市場に関する知見と金融機能を活用し、CORSIAの履行に必要な排出権を調達する。NH投資証券は排出権市場の分析や取引サービスを提供し、調達時期の見極めやコスト管理を支援する。
NH投資証券によると、国内の証券会社と航空会社が、CORSIA向け排出権の供給と国内排出権の委託取引を一体で進める協力体制を構築するのは初めてという。
両社はまず、NH投資証券を通じてCORSIA向け排出権2万トンを調達する。Trinity Airは、2028年1月の第1段階の精算期限を前に、必要な排出権量の10%超を年内に段階的に確保する計画だ。
K-ETSでも連携を進める。NH投資証券は、自社の排出権委託取引システムを通じてTrinity Airの国内排出権取引を支援するほか、市場分析や政策動向などの関連情報も提供する方針だ。
航空業界では国際的な炭素排出規制の強化を受け、必要な排出権を安定的に確保するとともに、市況変動に伴う調達コストを管理する重要性が高まっている。
パク・ゴヌNH投資証券クライアントソリューション本部長は「今回の協約は、証券会社の炭素金融に関する専門性を航空会社の排出権需要につなぐ戦略的な協力モデルだ」とコメントした。その上で「CORSIA向け排出権の供給と国内排出権の委託取引を基盤に、顧客ごとに最適化した炭素金融サービスを拡大していく」と述べた。