画像=Ripple(XRP)

EasyA共同創業者のドム・クワーク氏は、XRPを含む暗号資産について、普及が臨界点を超えれば価格が一気に上昇する可能性があるとの見方を示した。技術普及の「S字カーブ」を根拠に、XRPが1000ドルに達するとの従来の見通しも維持した。

ブロックチェーンメディアのDecryptが23日(現地時間)に報じた。クワーク氏はX(旧Twitter)への投稿で、暗号資産価格は段階的に上昇するのか、それとも急伸するのかとの問いに対し、「一気に上がる」と答えたという。

同氏はその根拠として、技術普及の「S字カーブ」を挙げた。新技術は普及初期こそ伸びが鈍いものの、一定の転換点を超えると急速に広がる傾向があるとし、ウォートン・スクールで学んだ考え方だと説明した。暗号資産も同様の軌道をたどる可能性が高いとの見方だ。

普及が進めば需要は急拡大する一方、供給は限られるため、価格には強い上昇圧力がかかると主張した。さらに、暗号資産はいずれインターネットやテレビのように日常的に使われる存在になるとし、「数日ではなく数年のうちに、暗号資産を使わない人を見つけるほうが珍しくなる可能性がある」との見通しも示した。

こうした発言は、足元でXRPの値動きが大きいこともあり、あらためて注目を集めている。CoinMarketCapによると、XRPは約1.58ドル。24時間で約4%、直近1週間で約23%、月間では約6.6%上昇した。一方、年初来ではなお約14%下落している。

値動きの荒さも目立つ。8月に約0.98ドルまで下落した後、1.70ドルを上回り、安値から74%上昇した。その後は約27%下落して約1.25ドルまで下げたが、反発基調が続き、9月23日には再び約1.65ドルまで戻した。

クワーク氏は長期の価格見通しについても、従来の強気姿勢を崩していない。XRPが1000ドルに達するとの見方を改めて示し、この目標は「これまで以上に可能性が高い」と述べたという。

もっとも、今回示したS字カーブの考え方だけで、XRPの1000ドル到達が裏付けられるわけではない。主張の中心は、暗号資産市場が普及拡大によって加速局面に入れば、その時点から価格上昇のペースが大きく速まる可能性がある、という点にある。

流通量が約629億XRPのまま価格が1000ドルに達した場合、時価総額は約62兆9000億ドルに膨らむ計算になる。XRPが約1.61ドルの水準と比べると、約6万2000%の上昇が必要だ。クワーク氏は、時価総額の大きさだけを理由に目標を不可能と判断すべきではないとし、ビットコインが兆ドル規模の時価総額に達した例を挙げた。

一方で、市場では1000ドルのシナリオ実現には極めて巨額の時価総額が必要になるとの反論も出ている。XRPを巡る議論の焦点は、短期的な値動きそのものよりも、実際の普及拡大が急騰を支えるだけのスピードと規模を生み出せるかどうかに移りつつある。

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