ビットコインの値動きが再び10万ドルを意識し始めた。写真=Shutterstock

ビットコインが8万6000ドル台を維持し、10万ドル回復への期待が強まっている。テクニカル面では200日移動平均線を明確に上抜けた。もっとも、足元の上昇はデリバティブ市場でのショート清算に支えられた面も大きく、相場が一段高に向かうには現物需要の追随が欠かせない。

22日付の暗号資産メディアU.Todayによると、ビットコインは足元で8万6000ドル台に乗せ、直近7日間で約15%上昇した。

市場の注目点は、テクニカル上の節目を超えたことだ。これまで8万〜8万1000ドル近辺で上値抵抗として意識されていた200日移動平均線を、ビットコインは明確に上回った。

短期的な地合いも改善している。7万2000〜7万8000ドル近辺に位置する主要な短期移動平均線は、現在の価格水準を下回った状態で上向きに転じた。次の上値めどは8万7000〜8万8000ドルとされ、この水準を突破すれば9万ドルまでは目立った抵抗が少ない。市場では10万ドルが再び心理的な目標として意識され始めている。

一方、デリバティブ市場ではショートポジションの清算が相場上昇を後押しした。CoinGlassの集計によると、直近24時間のビットコインの清算額は約6億1200万ドル(約918億円)。このうちロングの清算は7700万ドル(約116億円)にとどまったのに対し、ショートの清算は約5億3500万ドル(約803億円)に達した。上放れ局面で大規模なショートスクイーズが発生したことを示している。

ただ、ポジション指標が全面的な強気を示しているわけではない。Binanceの全アカウントベースのロング・ショート比率は0.9026、OKXは0.93で、いずれもショートのアカウント数がロングをわずかに上回った。これに対し、Binanceの上位トレーダーのポジションベースではロング・ショート比率が約2.27となっており、一部の主要トレーダーは上昇方向に傾いている。

こうした構図は、8万7000〜9万ドルのレンジで一段と重要になる可能性がある。ビットコインがこの水準を再び試す局面では、残る弱気ポジションが追加で清算される余地があるためだ。相場が上昇すれば、弱気ポジションを維持していたアカウントの買い戻しが進み、機械的な買い圧力が強まることになる。

もっとも、上昇トレンドが続くかどうかは、最終的には現物需要が支えとなるかにかかっているとの見方が出ている。ショート清算が一巡した後も上昇基調を保つには、実需の買いが続く必要があるという。テクニカル面では主要移動平均線の上で推移し、相対力指数(RSI)も過熱圏には達しておらず、60台半ばまで回復した。現時点では10万ドルに向けた道筋が開けつつあるものの、最初の本格的な試金石は8万7000〜9万ドル帯になりそうだ。

今後、いったん反落する場面があっても、かつての抵抗帯だった8万〜8万2000ドルを上回ったまま維持できるかが次の確認ポイントになる。このゾーンを下回らずに推移できれば、今回の上抜けが一時的なショートスクイーズにとどまらず、上昇トレンドの拡大につながる可能性が高まる。

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