ビットコインのイメージ写真=Reve AI

ビットコインは8万6000ドル台で推移し、急落を回避した。オンチェーン指標では、相場の強気転換を示唆するシグナルも点灯している。GlassnodeはMVRVが365日移動平均を再び上抜けたと分析しており、過去の強気相場の初動と重なる動きだと指摘した。CryptoQuantは、12万6200ドルまでの上昇余地があるとの見方を示している。

Cointelegraphによると、ビットコインは22日(現地時間)、前日に8万7350ドルまで上昇し、1月29日以来の高値を付けた。その後は値動きがやや落ち着き、8万6000ドル近辺でもみ合う展開となった。

同日の市場では、原油安に加え、トランプ米大統領の中東情勢を巡る発言が材料視された。ビットコインは8万6000ドル台を維持した一方、米国株は方向感を欠き、おおむね横ばいで推移した。

トランプ大統領は、米国とイランの停戦合意を進める考えを示した一方、その時期は11月の中間選挙後になり得ると言及した。

原油市場も主要な変動要因となった。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)は1バレル89.16ドルまで下落し、9月4日以来の安値を付けた。

背景には、サウジアラビアが主要供給ルートであるイースト・ウエスト・パイプラインを再稼働したとの報道がある。複数の関係者は、原油供給が通常水準に戻るまで6~8週間かかるとの見方を示した。

一方、オンチェーン指標はビットコイン市場のセンチメント改善を示している。Glassnodeは、MVRVが365日移動平均を再び上抜けたとし、2019年と2023年の強気相場の初期局面と同様のシグナルだと説明した。

MVRVは、ビットコインの時価総額を実現時価総額で割って算出する指標。足元では1.62となり、8月16日の1.19から上昇した。

もっとも、過去の強気相場で利益確定売りが強まりやすかったMVRV3.7の水準まではなお距離がある。含み益は拡大しているものの、相場が過熱局面に入ったと判断するのは時期尚早だ。

CryptoQuantは、MVRVの30日移動平均が、数カ月にわたって上値抵抗となっていた1.5近辺を上抜けつつあると分析した。この水準を1月以来初めて明確に超えれば、長く続いた蓄積局面の終了を示す可能性があるとしている。

さらにCryptoQuantは、MVRVが1.62を上回る状態を維持すれば、弱気相場からの反転が確認される可能性があると指摘した。ビットコインが過去最高値を再び試す展開もあり得るとし、目標価格として12万6200ドルを挙げた。

短期的な焦点は、8万6000ドルが新たな支持線として定着するかどうかだ。原油相場や地政学リスクが目先の変動要因となる一方、オンチェーン指標は、ビットコインが蓄積局面を抜けてトレンド転換に向かう可能性を示している。

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