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元Ripple最高技術責任者(CTO)のデイビッド・シュワーツ氏は、主要な暗号資産取引所がBTCフォーク資産の上場に慎重な理由について、設計上の脆弱性や顧客資産の保護リスクがあるとの見方を示した。特に、一方のチェーン上の取引が別のチェーンでも意図せず実行されるのを防ぐ「リプレイ保護」の有無が重要な判断材料になるという。

ブロックチェーンメディアのU.Todayが18日(米国時間)に報じた。発端は、X(旧Twitter)上で、Coinbase、Kraken、Trezorが過去に複数のBTCフォーク資産をサポートしてきたにもかかわらず、Bitcoin BLAKE2bを取り扱わない理由を問う投稿が出たことだった。

投稿では、過去にBitcoin Cashなど従来のBTCフォーク資産についてはアクセスや取引機会が提供されてきた点が指摘された。これに対し、シュワーツ氏は、取引所が新たに分岐した資産を扱う際には、リプレイ保護をはじめとする安全対策の実装状況を重視すると説明した。

Bitcoin BLAKE2bは、BTCから分岐した別チェーンだ。BTCが採用するSHA-256ではなく、BLAKE2bのマイニングアルゴリズムを採用している。分岐前の取引履歴をBTCと共有し得る構造も、論点の一つとなっている。

シュワーツ氏は、こうした構造が取引所にとって顧客資産保護の課題になり得ると指摘した。BTCと新たなフォークチェーンが分岐前の履歴を共有している場合、十分な保護措置がなければ、利用者の資金損失につながる設計上の問題が生じる可能性があるという。

焦点となるのは、一方のチェーンで行われた取引が、もう一方のチェーンでも意図せず処理される事態を防げるかどうかだ。シュワーツ氏は、取引所が安全性を確保するには、フォーク後の取引が別チェーンで再処理されないようにするリプレイ保護のような仕組みが不可欠だと説明した。

今回の議論は、新たに分岐したチェーンの上場可否が、単なる過去事例の延長ではなく、技術的な安定性や運用上の負担と密接に結びついていることを示した格好だ。過去にBTCフォーク資産が取引所のサポートを受けたとしても、新しいチェーンに同じ基準をそのまま当てはめるのは難しい。

取引所とウォレット事業者の対応の違いにも改めて注目が集まった。Bitcoin BLAKE2bベースのチェーンは、既存のフォーク資産とは異なる反応を取引所やウォレット提供事業者から受けている。利用者の間では対応の差に不満も出ているが、論点は最終的に、上場判断が技術的リスクの管理と直結する点に収れんしている。

今後の焦点は、Bitcoin BLAKE2b陣営が、取引所側の求めるセキュリティ対策をどこまで明確に示せるかにある。リプレイ保護をはじめとする中核的な安全対策を備えているか、また取引所がそれを十分に検証できるかが、上場可否を左右する可能性が高い。

取引所にとっては、設計が不十分な小規模フォーク資産を上場した結果、顧客の入金ミスや資産管理上の問題への対応に追われる事態は避けたいという事情もある。BTCフォーク資産の上場では、こうした技術的な安全性の確保が前提条件として重視されている。

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