ビットコインを「保有資産」から「活用資産」へと捉え直す動きが出ている。写真=Reve AI

住宅価格の上昇で若年層の持ち家取得が難しくなる中、ビットコインを売却せず担保に入れて借り入れ、住宅購入資金を確保する手法に注目が集まっている。頭金の捻出や流動性の確保につながる一方で、価格変動に伴う担保不足や借り入れコストといった課題もある。

Bitcoin Magazineは20日(現地時間)、SALT Lendingのハンター・オルブライト氏の見解として、住宅取得能力の低下が若年層の資産形成のあり方を変えつつあると報じた。Z世代の住宅市場への参入比率は5%未満に低下しており、住宅を軸にした従来型の資産形成モデルにも変化が生じているという。

焦点となっているのは、ビットコインを単に保有するのではなく、担保資産として活用する考え方だ。オルブライト氏は、住宅購入のために長期の住宅ローンを組む代わりに、ビットコイン担保ローンを使って頭金などの必要資金を確保する選択肢を示した。

この手法の特徴は、ビットコインを売却せずに現金を確保できる点にある。住宅購入後もビットコインの保有を続けられるため、住宅とデジタル資産を併せ持つ形が可能になるとみられている。

また、ビットコインが既存金融の中で担保資産として扱われ始めているとの見方も示された。オルブライト氏は、ファニーメイとフレディマックがビットコインを認め始めたことに触れ、デジタル資産と伝統金融の接点が広がっていると説明した。

こうした仕組みの一例として挙げられたのが、SALT Lendingの融資商品だ。オルブライト氏によると、同社は5年満期のビットコイン担保ローンを提供している。従来の住宅ローンのように長期で資金を固定するのではなく、ビットコインを担保に比較的短期間で流動性を確保する仕組みだという。

このアプローチは、ビットコインを投資対象にとどまらない金融資産として捉える発想にもつながる。売却して現金化するのではなく、担保として差し入れ、借り入れによって住宅購入や生活費に必要な流動性を確保するという考え方だ。

もっとも、ビットコイン担保ローンがZ世代の住宅購入問題を解決する決定打になるかは不透明だ。価格変動によって担保価値が下落する可能性があるほか、追加担保の差し入れを求められるリスクや借り入れコストの負担もあるためだ。

今回の議論は、住宅価格の上昇と購買力の低下が若年層の資産形成を変える中で、ビットコインが住宅そのものの代替ではなく、住宅購入前の流動性を確保する手段になり得るかに焦点を当てたものだ。今後、ビットコイン担保ローンが伝統金融との結び付きを強める中で、実際の住宅購入市場でどのような役割を果たすのかが注目される。

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