画像=SoFi

米フィンテック企業のSoFiは、年4.4%の利回りを付与するトークン化預金商品「SOFIE」の提供を開始した。預金保険の対象となる銀行預金をトークン化し、必要に応じて米ドル連動のステーブルコイン「SoFiUSD」に転換できる仕組みを採る。

Cointelegraphが10月22日(現地時間)に報じた。SOFIEは銀行預金をトークンとして発行しながら、預金保険の適用を維持する設計。利用者は暗号資産取引などに使うため、SOFIEをSoFiUSDへ転換できる。

SoFiによると、最低預入額は設けない。1SOFIEはSoFi Bankに預け入れた1ドルに対応し、利用者はこれをSoFiUSDへ1対1で交換できる。転換は24時間利用可能としている。

預金保護の扱いは通常の銀行預金と同じだ。SOFIE預金は口座の所有形態ごとに、預金者1人当たり最大25万ドルまで米連邦預金保険公社(FDIC)の保護対象となる。一方、SoFiUSDはFDIC保険の対象外となる。

今回の提供開始は、米国でステーブルコイン規制の整備が進むタイミングと重なる。米通貨監督庁(OCC)は21日、決済用ステーブルコインの発行と一部カストディ業務を対象とする最終規則を公表した。あわせて、「GENIUS法(GENIUS)」の枠組みも2027年1月中旬の発効を控えている。

SoFiは5月、SoFiUSDをコンシューマー向けバンキングアプリで提供する際、利息の付くトークン化預金も後日投入する方針を明らかにしていた。今回のSOFIE提供開始は、その計画を具体化したものといえる。

提供対象は段階的に広げる。SoFiは11月までに、SOFIEをSoFi Crypto会員向けに順次提供する方針だ。利用者はSoFi Cryptoのアカウントを通じて、別途設けられるSOFIE預金口座にアクセスする。

SOFIEの特徴は、利回りのある預金、預金保険、ステーブルコインへの転換を一体で提供する点にある。ただし、FDIC保護の有無はSOFIEとSoFiUSDで異なるため、利用者は預金として保有する局面と、ステーブルコインへ転換した後とで保護範囲が変わる点を確認する必要がある。

SoFiが銀行預金をベースにしたトークン商品を打ち出したことで、米金融業界におけるデジタル資産商品の競争は、預金型とステーブルコイン型の両軸で進む可能性がある。まずはSoFi Crypto会員向けの初期普及の進み具合と、規制整備後にこうした商品が実際の資金移動手段として定着するかが注目される。

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