OpenAIが、企業価値1兆2500億ドルを前提に、最大300億ドルの資金調達を進めていることが分かった。将来的な新規株式公開(IPO)を見据えたつなぎ資金として位置付けている。
CNBCは22日(現地時間)、取引に詳しい複数の関係者の話として、この資金調達を報じた。調達額は最大300億ドルを想定しており、1兆2500億ドルの企業価値は今回の新規資金を含まないベースだという。
投資ラウンドはアラブ首長国連邦(UAE)の投資家が主導し、KOTUも参加する見通しだ。OpenAIは22日、投資家に対し、来週末までに署名の取りまとめを目指す方針を伝えたという。最終的な調達額はなお固まっていない。
OpenAIは今回の資金調達を、好機を捉えた機動的な資金導入として投資家に説明しているもようだ。IPOを見据え、先行的に資本を厚くする狙いがあるとみられる。
サラ・フライアー最高財務責任者(CFO)は、上場時期が2027年になる可能性が高いと従業員に伝えたという。
資金調達とは別に、OpenAIはUAEとの商業契約についても協議を進めている。柱となるのは、現地でより多くの計算資源を確保することだ。
関係者の1人は、こうした枠組みが、AI事業の拡大に伴って必要となる追加の計算資源の確保に役立つ可能性があると話した。
OpenAIの大型調達は、テクノロジー株を巡る投資家心理が不安定ななかで進んでいる。市場ではCoreWeaveへの懸念に加え、金利上昇が今後の資金調達環境に与える影響を注視している。
大規模AI企業に対する資金需要は引き続き強い一方、投資家がどのような条件で資金を投じるかを見極める局面が続いている。
こうしたなか、Anthropicの上場も市場の需要を測る材料の一つとみられている。OpenAIはすでに非公開で上場手続きを進めているという。
今回の投資ラウンドがまとまれば、OpenAIは上場までに資金と計算資源の両面を確保し、事業基盤を一段と広げる可能性がある。