Saltluxは23日、子会社Daiquestと共同で構築した「慶尚南道統合福祉プラットフォーム」が、試験運用を経て15日に正式稼働したと発表した。
同プラットフォームは、複数機関に分散していた福祉情報を一元化し、住民一人ひとりに適した福祉事業や申請方法を案内するAI活用サービスだ。慶尚南道によると、広域自治体が福祉分野でAIを適用した統合サービスを提供するのは初めてだという。
事業はSaltlux、Daiquest、iWorksによるコンソーシアムが担った。Saltluxは、自社の大規模言語モデル(LLM)「LUXIA 32B」を活用した福祉特化型のAI相談システムを構築。Daiquestは、慶尚南道と管内18市・郡の福祉資料を統合的に管理・検索できる基盤を整備した。
プラットフォームには、約5600種類の福祉事業に加え、関連法令や業務マニュアルなどを学習データおよび検索対象データとして反映した。5カ月間の試験運用では、回答精度や方言認識機能を改善し、エラーや利用者要望381件を反映したとしている。
利用者は、福祉事業名や行政用語を知らなくても、自身の状況を自然言語で入力すれば、該当する制度や申請方法の案内を受けられる。方言による音声相談、受給資格のシミュレーション、周辺福祉施設の検索、オンライン申請の支援にも対応する。福祉路や雇用24など外部サービスとの連携も備えた。
公務員向けには、AI業務環境も併せて整備した。福祉文書の要約、文書ベースの質疑応答、知識管理機能などを提供する。住民向けポータルと公務員向け行政網は、物理的に分離して運用する。
Saltluxのイ・ギョンイル代表は「SaltluxのLUXIA言語モデルと、Daiquestの検索・知識管理の強みを組み合わせることで、住民の福祉サービスへのアクセス向上と公務員の業務効率化を同時に実現した事例だ」とコメント。「生活の中で実質的な助けとなるAIサービスを今後も拡大していく」と述べた。