テスラの慎重な見通しなどを背景に、世界の株式市場でハイテク株への売りが広がった。写真=Shutterstock

世界の株式市場でハイテク株を中心に売りが広がっている。米株価指数先物の下落を受けてアジアと欧州の主要市場も軟調に推移し、テスラの慎重な見通しが投資家心理の重荷となった。中国株も下落が続き、CSI300指数は弱気相場入りした。

22日付のCNBCによると、米株価指数先物は下落し、アジア・欧州の株式市場も総じて軟調だった。半導体株には再び売り圧力がかかっており、市場では企業業績そのものより先行き見通しへの反応が強まっている。

テスラは第3四半期決算が市場予想を上回ったものの、株価はプレマーケット取引で下落した。平均販売価格の下落に加え、バッテリー供給不足が売上高の重荷となった。イーロン・マスク氏はロボタクシー事業について、「今四半期に状況を一変させるほどの影響はないだろう」と述べた。

Metaも四半期売上高が市場予想を上回り、時間外取引では上昇した。ただ、その後はプレマーケット取引で下落に転じた。ウォール街では決算への評価が分かれるなか、投資家はMetaの好決算よりも、テスラが示した慎重な見通しを重視しているようだ。

中国株も弱含んだ。上海・深セン市場の大型株300銘柄で構成するCSI300指数は、6月の高値から20%下落し、弱気相場入りした。下落は10週連続となった。

一方で、中国市場への長期資金の流入は増えている。CNBCが確認した最新データによると、政府系ファンドによる中国投資は2025年比で190%増え、数十億ドル規模の資金が再び流入しているという。

人工知能(AI)インフラ需要への期待も根強い。NVIDIAのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)はCNBCの単独インタビューで、ネオクラウド事業者からの需要について「想定の範囲を超える規模だ」と語った。

サイバーセキュリティ面では新たな懸念も浮上した。ウェブサイト構築などに使われるオープンソースのプログラミング言語PHPで脆弱性が見つかり、各国政府がウェブサイトの一時停止を余儀なくされる事態が起きた。Google、OpenAI、Amazonは脆弱性の特定や防御対応に参加している。

国際原油相場は上昇した。ブレント原油と米国産WTIは取引序盤に上昇し、地政学リスクが相場を支えた。

この日は、企業業績よりも先行き見通しや各種リスク要因が投資家心理を左右した。テスラのロボタクシー事業見通しや中国株安が重荷となる一方、AIインフラ需要への期待や中国向け資金流入が今後の相場にどう影響するかが注目される。

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