Bitcoinは今後30〜45日で新たな上昇サイクル入りを示せるかどうか、重要な局面を迎えている。市場アナリストのボブ・ルーカス氏は、終値で7万9600ドルを下回れば強気シナリオは崩れるとの見方を示した。
ブロックチェーンメディアのU.Todayが22日(現地時間)に伝えた。ルーカス氏は、Bitcoinが長期の持ち合いを経て反発の土台を固め、中期的な方向性を占う分岐点に入ったと分析している。
同氏によると、Bitcoinは60日サイクルの重要な安値を維持した。投げ売りを伴う急落を経ずに下値を固めた後、長い持ち合いを上放れ、指数平滑移動平均線(EMA)の上で推移しているという。
そのうえで、足元の相場は「明確でクリーンなセットアップ」にあると評価した。リスク管理の水準が比較的見極めやすい一方、相場の方向性は上向きだとしている。
ルーカス氏が今後の時間軸に注目する理由は3つある。まず、10月末から12月初旬は、過去の傾向として上昇モメンタムが表れやすい時期だという。この期間にBitcoinが新たな上昇サイクル入りを確認できなければ、史上最高値の更新を目指す流れは弱まりかねないとの見方だ。
下値の目安も明確だ。ルーカス氏は、向こう45日以内にBitcoinが終値ベースで7万9600ドル(約1194万円)を下回れば、上昇シナリオは否定されるとみている。この場合、市場ではリスク選好が後退し、守りを重視する姿勢が強まりやすいという。
季節性も下押し要因として挙げた。ルーカス氏は12月から2月を下落しやすい局面とみており、期限内にBitcoinが短期高値を形成できなければ、冬場の調整がより低い価格帯から始まる可能性があるとしている。
こうしたテクニカル上の時間軸は、Bitcoinのボラティリティが2025年の最低水準にとどまっている状況とも重なる。Bitcoin現物ETFを通じた機関投資家マネーの流入で値動きは以前より落ち着いた半面、米国の流動性環境にはより反応しやすくなったとの分析だ。
短期的な変動要因としては、2つのイベントが意識される。1つは10月28日の米連邦公開市場委員会(FOMC)、もう1つは10月30日に予定される120億ドル(約1兆8000億円)規模のオプション満期だ。インフレ率3.7%の環境下で開かれるFOMCは流動性への期待に直接影響する可能性があり、大型のオプション満期も短期的なボラティリティを高める要因となり得る。
市場の関心は、Bitcoinが足元で維持した安値を本格的な上昇トレンドへつなげられるかに集まっている。今後1カ月半で7万9600ドルを守りつつ上昇基調を維持できれば、新たな上昇サイクルへの期待は高まる。一方、この局面で失速すればシナリオは振り出しに戻り、冬の終わりまで調整局面が長引く可能性に警戒が必要となる。
ルーカス氏は「Bitcoinはここで新たなサイクルを確認しつつあるように見える。こうした要因は非常に明確でクリーンなセットアップをもたらしている。上方向のターゲットは30〜45日程度で、上値余地は十分にある」と述べた。その一方で、「大幅上昇を保証するものではない。ただ、直近安値の7万9600ドル割れは防御姿勢を強めるべき水準であり、重要なアンカーポイントになる」とも指摘している。