ビットコインのハッシュレートは持ち直し傾向にある。写真=Shutterstock

ビットコインのハッシュレートが夏場の安値から約45%回復した。CryptoQuantのチュ・ギヨンCEOは、伝統金融の支援を受ける上場マイニング企業の稼働拡大が背景にあるとして、機関投資家による間接的な強気シグナルとの見方を示した。Cointelegraphが22日、報じた。

チュ氏はX(旧Twitter)への投稿で、ハッシュレートの上昇はネットワークのセキュリティ強化につながり、価値保存手段としてのビットコインのファンダメンタルズ改善を意味すると説明した。その上で、上場マイナーがフル稼働に近い状態で採掘を進めていると指摘した。

CryptoQuantのデータによると、ビットコインのハッシュレートは7月の約726EH/sから、22日には約1050EH/sまで上昇した。ただ、2025年10月に付けた過去最高の1305EH/sにはなお届いていない。

当時のビットコイン価格は11万1000ドル(約1665万円)を上回っていた。一方、米株式市場が22日に始まった時点では、ビットコインは約8万1843ドル(約1228万円)で取引されていた。

上場マイナーによる設備拡張の動きも続いている。Nasdaq上場のマイニング企業NIP Groupは21日、既に設置済みのビットコイン採掘設備約4.47EH/sを取得する3件目のオンラック資産取得契約を発表した。

同社は、取引完了後は当該設備が直ちにビットコイン生産の拡大に寄与すると説明。3件の取引をすべて反映した総ハッシュレートは13.85EH/sに達する見通しとしている。

現在のNIP Groupの運用ハッシュレートは3.11EH/sで、Zivenのデータでは上場企業の中で16位。首位は79.9EH/sのBitdeerだった。

今回のハッシュレート回復について市場では、マイニング業界がビットコインネットワークのセキュリティと長期的な価値を改めて評価している兆候と受け止める見方が出ている。チュ氏も、ビットコインのセキュリティと長期価値に対する機関投資家の支持を示す動きだと解釈した。

同時に、マイナー各社が収益性や運営環境を見極めながら、採掘設備の再稼働を進めている状況も反映しているとみられる。

一方で、ビットコイン市場ではネットワークの基礎指標が改善する一方、上場マイナー関連株は軟調さを残している。ハッシュレートは回復基調を維持しているものの、マイニング業界と関連銘柄は引き続きマクロ環境や株式市場のボラティリティの影響を受けている。

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