Ethereumのレイヤー2ネットワーク「Starknet」で、独立したレイヤー1への移行を検討する提案がコミュニティの支持を集めた。The Blockが22日(現地時間)に報じたところによると、7日間にわたるSnapshot投票では、賛成が投票権ベースで93.5%超を占めた。
投票は22日午前に締め切られ、約2800のウォレットが参加した。
Starknetの開発企業であるStarkWareは投票を見送り、判断をコミュニティに委ねた。今回の結果を踏まえ、StarkWareとStarknet財団は移行案の追加検討を進める。実際に移行するには、STRK保有者による再投票が必要となる。
StarkWareのCEO、エリ・ベンサソン氏は「週末までにホワイトペーパーの作業を始め、11月にドラフトを公開する」と説明した。その上で、「Starknetコミュニティは、暗号資産の歴史で最大級のセキュリティ課題の解決に乗り出す判断を下した」と述べた。さらに、「AIエージェントが、多くの人の想定より早く量子脅威の到来を前倒ししている」と付け加えた。
Starknetはハッシュベース暗号を基盤に開発された。StarkWareは、プロトコルを変更せずに各アカウントへ量子耐性署名を導入できるとしている。一方で、Starknetはレイヤー2であるため、量子耐性の確保ではEthereumにセキュリティを依存する点が課題となる。
ベンサソン氏は「Ethereumが見据える2029年では遅すぎる。しかもスケジュールは遅れがちだ」とした上で、Starknetとして量子耐性の確保目標を2027年に設定したと明らかにした。
Starknet財団は、いずれの選択肢でもSTRKを基軸トークンとして維持し、新たなトークンは発行しない方針を示した。EthereumとStarknetをつなぐブリッジも継続して運用する。