Segwayは、新型電動自転車「Cyber Air」の受注を開始した。価格は1999ドル。従来モデルの個性的なデザインを受け継ぎながら、車体仕様や走行性能を見直し、米国の電動自転車規格に対応させたのが特徴だ。
電気自動車メディアのElectrekが10月21日(現地時間)に報じた。出荷は10月27日に始める予定で、Segwayのディーラー網と米国全土のSCHEELS店舗を通じて販売する。
Cyber Airは、昨年発売した「Cyber」のデザインを継承しつつ、より幅広い消費者層を意識したモデルと位置付ける。角張ったフレームや前後のX字型ライトといった外観はそのままに、仕様を調整し、米国のクラス1〜3規格に対応する設計とした。
駆動系には、定格出力750Wの後輪ハブモーターを搭載する。最大トルクは80Nm、最大出力は1600W。最高速度はクラス1とクラス2で時速20マイル、クラス3で時速28マイルに対応する。スロットルでは時速20マイルまで、ペダルアシストでは時速28マイルまで走行できる。なお、スロットル使用やクラス3の扱いは地域ごとの規制に左右される可能性がある。
バッテリー容量は717Wh。1回の充電あたりの航続距離は、Segway公称で最大58マイル。実際の走行距離は、乗員の体重や路面状況、走行速度、スロットルの使用割合などによって変動する。
足回りには、モーターサイクル風の装備を採用した。80mmのデュアルクラウン式フロントフォーク、20インチ・幅4インチのファットタイヤ、180mmローターの油圧ディスクブレーキを備える。トラクションコントロール、ヒルスタートアシスト、回生ブレーキを使った下り坂制御、自動点灯機能にも対応した。
通信・接続機能も充実させた。AirLockによる自動解錠のほか、Appleの「探す」、GPS追跡、紛失モード時の遠隔無効化、ワイヤレスのソフトウェア更新に対応する。ナビゲーション表示とスマートフォン連携に対応したカラーTFTディスプレイも搭載した。一部の接続サービスは、1年経過後に別途サブスクリプション契約が必要になるという。
車体重量は84ポンド(約38kg)。一般的な電動自転車としてはなお重い部類に入るが、Electrekは従来のCyberより軽量化されたと評価している。最大積載荷重は330ポンド(約150kg)。バッテリーおよび電動自転車システムに関する安全認証のUL 2271とUL 2849も取得した。
Electrekは、Cyber Airについて、従来モデルのデザイン性を維持しながら、価格と仕様の見直しによって手の届きやすさを高めた製品だと分析している。1999ドルという2000ドル未満の価格設定により、個性的な外観やモペッドスタイルを求める消費者に新たな選択肢を示す可能性があるとの見方だ。
今回の投入は、電動バイクと電動自転車の中間に位置していた従来のCyberシリーズを、より裾野の広い製品群へ広げる狙いがあるとみられる。強いデザイン性やモーターサイクル風の装備を残しつつ、米国の電動自転車規格に合わせたモデルを投入することで、市場接点の拡大を図る構えだ。
もっとも、競争力を左右するポイントは、独自デザインと走行性能を2000ドル未満でどこまで両立できるかにありそうだ。約38kgの車体重量や、一部接続サービスで追加費用が発生する点は、購入時の検討材料になりそうだ。