BlackRockは22日、ロボティクスと関連技術を投資対象とするアクティブETF「iShares Future Robotics and Related Technologies Active ETF(RBTX)」を投入した。NYSE Arcaに上場し、AI関連株への過熱感が和らぐ中でも、個別銘柄を選別して投資したい需要を取り込む。
暗号資産専門メディアのCryptoPolitanによると、RBTXはAIとロボティクス関連銘柄に投資する商品だ。市場全体に連動する形ではなく、テーマ内で有望銘柄を見極めたい投資家を主な対象とする。
総経費率は0.65%。ベンチマークにMSCI ACWI Net Indexを採用する一方、指数連動型のパッシブETFとは異なり、運用担当者が銘柄を選定するアクティブ運用を採る。ロボティクス産業全般を投資対象に幅広く据える。
TradingViewのデータによると、組み入れ上位銘柄はTeslaが5.27%、AMDが4.87%、NVIDIAが4.59%。運用はBlackRockのFundamental Equity Technologyチームが担い、トニー・キム氏とリード・メンゲ氏がファンドを担当する。同チームはAI・テクノロジー分野で500億ドル超の資産を運用しているという。
BlackRockは、ロボティクスをAI普及の次の局面を担う分野と位置付ける。トニー・キム氏は、AIがデータセンターの外に広がり、物理世界へ実装されるにつれて、ロボティクスが次の採用局面を主導し得ると説明した。AIの産業用途が広がるほど、ロボティクスの重要性も高まるとの見方を示している。
今回の新商品投入は、投資家のAI関連株への向き合い方が変わりつつある流れとも重なる。BlackRockで米国株ETFを統括するジェイ・ジェイコブス氏は、足元の株価変動は投資家心理の変化を映しているとしたうえで、AI業界全体に広く投資するよりも、個別銘柄を選ぶ傾向が強まっていると述べた。
BlackRockはすでに、「iShares AI Innovation and Tech Active ETF(BAI)」も運用している。BAIは2024年10月に上場し、これまでに140億ドル超の資金を集めた。
アクティブETF市場の拡大も、商品ラインアップを広げる背景にある。iSharesは世界3位のアクティブETF運用会社で、2026年は競合を上回る資金をアクティブファンドに呼び込んだという。関連資産残高は過去12カ月でほぼ倍増し、約2000億ドルに達した。BlackRockは、世界のアクティブETF市場が現在の1兆4000億ドルから2030年には4兆2000億ドルへ拡大すると見込んでいる。
RBTXの投入は、AI投資ブームの一巡後を見据え、ロボティクスを次の有望テーマとして前面に打ち出す動きといえそうだ。同時に、アクティブETFの商品群をより細分化し、投資家ニーズに対応する狙いもにじむ。