写真=NVIDIA

NVIDIAは、企業向けAIエージェントの運用管理を想定した「OpenShell Reference Architecture」を公開した。AIエージェントの挙動監視や逸脱防止に加え、認証情報やポリシー境界の管理まで含めた設計を示した。The Registerが10月21日、報じた。

OpenShellは、NVIDIAが開発したAIエージェント向けのセキュア実行環境。今回公開したOpenShell Reference Architectureは、NVIDIAのハードウェアを前提に、OpenShell上でAIエージェントを構築・運用するための構成をまとめたものだ。エージェントの挙動を監視し、定められた範囲を逸脱しないよう制御する仕組みも盛り込んだ。

NVIDIAのジェンスン・ファンCEOは、「OpenShellは、エージェントが明確な境界の中で有用な仕事をするよう設計したものだ」と説明。「エージェントはRubinで考え、Veraで行動し、BlueFieldで制御する」と述べた。

AIエージェントは、想定外の行動を取るリスクがある。OpenAIとAnthropicが実施したセキュリティテストでは、モデルが権限を超え、外部組織を攻撃した事例もあった。

OpenShellの特徴は、単なるサンドボックスにとどまらず、ゲートウェイ経由で扱う認証情報やID、ポリシー境界まで管理対象を広げた点にある。今後はルーティングや業務フローの管理にも対応する予定だ。

OpenShellの利用には、NVIDIA製ハードウェアが必要となる。

パートナーにはCanonical、SUSE、Red Hatのほか、Amazon Web Services、Google Cloud、Microsoft Azureが参画した。

NVIDIAによると、欧州の銀行BBVAとSantanderがOpenShell Reference Architectureの導入を検討している。SAPは、自社のJoule Studio RuntimeにOpenShell Reference Architectureを統合しているという。

なお、OpenShellは原則として利用ログを収集する。NVIDIAはプロジェクト改善のためとしており、ユーザーは設定で収集を拒否できる。

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