Bitwiseのレポートによると、Ethereumのステーキング量が2026年第3四半期末に4380万ETHとなり、過去最高を更新した。総供給量に占める比率は35.9%。機関投資家の参入拡大と2025年5月のPectraアップグレードが増加を後押しした。一方で、年率利回りは2.63%に低下した。
ブロックチェーンメディアCoinPostが21日付で報じた。Bitwiseが公表した「Bitwise Staking Report」によれば、2026年第3四半期末時点のEthereumのステーキング量は4380万ETHに達した。
増加ペースも加速している。2026年の第1四半期から第3四半期までの累計純増は796万ETHで、前年同期の131万ETHの約6倍となった。Bitwiseは、Bitmineなど企業や機関によるステーキング参加の拡大を主因に挙げている。
第3四半期単独の純増は199万ETHだった。Ethereumのステーキング量はこれで6四半期連続の増加となる。四半期ベースの増加幅は第2四半期の144万ETHを上回ったが、第1四半期の453万ETHには届かなかった。
Bitwiseは、企業・機関需要に加え、2025年5月に実施されたPectraアップグレードも主要因だと分析した。Pectra以降、バリデーターはコンセンサス報酬を自動で複利運用できるようになり、最大ステーキング上限も32ETHから2048ETHへ引き上げられた。これにより、ステーキングの仕組み自体がより多くの資金を受け入れやすくなったとしている。
一方、利回りは低下した。第3四半期のEthereumの年率利回りは平均2.63%で、第2四半期の2.81%から下がった。Bitwiseは、ステーキング量の増加に伴って1ETH当たりの利回りが低下し、優先手数料などの実行報酬も減少したと説明している。
Solanaでも同様の傾向がみられた。ステーキング量は約4億4000万SOLと過去最大を更新し、供給量に占める比率は69%となった。前四半期の68%から上昇した一方、年率利回りは約5.99%に低下した。Bitwiseは、新規発行に伴う報酬の継続的な減少が影響した半面、手数料水準の上昇が利回り低下の一部を相殺したと指摘した。
今回のレポートでは、EthereumとSolanaに加え、Hyperliquid、Robinhood Chain、NEARも取り上げた。主要ブロックチェーンでステーキング量の増加が同時に進んでいる点が、市場の注目材料になっている。中でもEthereumは、機関投資家の参入拡大とプロトコルのアップグレードが重なり、ステーキング比率を一段と高めた。
Bitwiseはあわせて、伝統金融のオンチェーン市場の拡大にも言及した。Solanaネットワークではミームコイン取引が活発ななか、トークン化株式の取引代金は69億3000万ドルとなり、前四半期比で45%増加した。ステーキングの拡大とオンチェーン市場の成長が同時に進んでいることが、当四半期の特徴だとしている。
今後の焦点は、ステーキング量の増加が続くかどうかと、利回り低下がどの水準まで進むかにある。Ethereumではすでに総供給量の35.9%、Solanaでも69%がステーキングされており、ネットワーク参加の拡大が利回りやオンチェーン上の資金フローにどのような変化をもたらすかが注目される。