Appleのジョン・ターナース最高経営責任者(CEO)は、デザインを同社の中核価値と位置付け、CEO就任後もデザイン部門との緊密な協業を続けているとの認識を示した。
ITメディアの9to5Macが20日(現地時間)に報じたところによると、ターナース氏は最近のインタビューで、自身の役割の変化や現在の優先事項を説明する中で、デザイン部門との関係について言及した。
インタビューでは、先月の正式就任後、デザインにどの程度関与しているのかが問われた。これに対し、ターナース氏は関与が以前より深まったと直接述べることは避けた一方、「Appleではデザインはわれわれにとって全てだ」と語り、デザインの重要性を改めて強調した。
また、これまでもAppleのデザイナーと常に近い距離で仕事をしてきたと説明した。CEO就任を機に関係が変わったのではなく、従来の協業体制をそのまま維持していることを示した形だ。
今回の発言では、製品の外観や個別のデザイン判断よりも、社内でデザインがどのような位置を占めているかに焦点が置かれた。ターナース氏は、新たな役割への移行過程や現在の優先順位を語る中でも、デザインを欠かせない要素として位置付けた。
Appleのように、ハードウェア、ソフトウェア、ユーザー体験を一体で設計する企業では、CEOのデザインへの関与は製品戦略とも密接に関わる。市場や業界では、ターナース氏が製品開発や組織運営、デザインに関する意思決定にどこまで直接関与するのかに関心が集まっていた。
なお、今回公開されたのは発言の一部だけではなく、インタビュー全編の動画だ。先行して伝えられた引用だけでなく、ターナース氏が役割の変化やデザインに対する考え方をどのような文脈で語ったのかも確認できる。
ターナース氏は具体的な組織改編や製品計画には踏み込まなかった。ただ、「デザインは全てだ」との表現と、継続的な協業への言及からは、今後もAppleにおいてデザインが経営と製品開発の中心に据えられる姿勢がうかがえる。