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ビットコインは20日、米国株の上昇を追い風に8万3000ドル台を回復した。米主要企業の好決算や原油安を背景に投資家心理が改善し、暗号資産市場にも買いが広がった。

ブロックチェーンメディアのCointelegraphによると、ビットコインはウォール街の取引開始後に一時1.5%上昇し、10月14日以来の高値を付けた。

背景には、米主要企業の第3四半期決算が市場予想を上回ったことによるリスク選好の回復がある。General Motors(GM)と3Mはいずれも市場予想を上回る業績を示し、3Mは利益見通しも引き上げた。これを受け、ダウ工業株30種平均は1.2%上昇し、9月14日以来の高値となった。S&P500種株価指数とナスダック総合指数もそれぞれ0.6%、0.5%上昇した。

相場の重荷となっていた原油価格の下落も追い風となった。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)は一時1バレル100ドルを上回った後、96ドルを下回った。株高と原油安が重なり、暗号資産にも資金が流入した格好だ。

過度な警戒感の後退を示す動きも出ている。Interactive Brokersのチーフエコノミスト、ホセ・トレス氏は19日、テクノロジー株を巡る見方の改善を背景に、投資家がヘッジポジションを縮小しているとの見方を示した。

ビットコインが8万3000ドル台を回復する過程では、売り方の買い戻しも進んだ。Coinglassによると、同日はわずか1時間で1億2500万ドル相当のショートポジションが清算された。先物の未決済建玉(OI)も24時間ベースで約2.1%増の538億6000万ドルとなり、10月8日以来の高水準を付けた。

一方、テクニカル面ではなお上値の重さも意識されている。暗号資産トレーディングプラットフォームMaterial Indicatorsの共同創業者、キース・アレン氏は、50日単純移動平均線(SMA)に当たる8万1570ドルを維持できるかが、相場全体の需要を見極めるうえで重要だと指摘した。50日線がこれまで繰り返し下値支持として機能してきたことは、買い手が依然としてこの水準を守っていることを示すという。

上値の目安としては、21日単純移動平均線が意識されている。アレン氏は、8万3230ドル近辺に位置する21日線が短期的な上値抵抗として機能していると分析。追加上昇の可否は、8万1000ドル台の下値支持を維持できるか、さらに8万3200ドル台の抵抗を突破できるかにかかっていると説明した。

市場の関心は、米Big Tech各社の決算にも向かっている。SpaceXは20日の取引終了後に第3四半期決算の発表を予定しており、TeslaとMetaも21日に決算を公表する見通しだ。株式市場でリスク選好が続く場合、ビットコインが連動高となるかが注目される。

アレン氏は相場の先行きについて、「ビットコインが持続的な底固め局面にあるのか、それとも一段安を先送りしているだけなのかを見極める必要がある。21日SMAで再び上値を抑えられ、戻り高値を切り下げたことで、現物価格はレンジ内に戻り、50日SMAの再テスト局面に入った」と指摘した。

そのうえで、「50日線がこれまで繰り返し守られてきた点は、買い手がこのゾーンを維持していることを示す。段階的なドルコスト平均法(DCA)による長期ポジションの観点でも注視に値する。ただ、強気派は8万3500ドル近辺の四半期始値をまだ回復できていない。これを上回るまでは下方リスクが高止まりしやすい」との見方を示した。

さらに、「50日SMAを割り込めば、次の構造的なサポートはマクロのトレンドラインが位置する約7万8300ドル、50週SMAとレンジ下限がある7万5000〜7万6100ドルとなる。レンジを下抜けた場合の急落局面では、6万9000〜7万2000ドルが次の目安になる。50日線が再び機能するのか、それとも持続的なブレイクアウトの前に、より低い支持帯を試す展開になるのかが焦点だ」と述べた。

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