中国EVメーカーのLeapmotorは、Stellantisと連携し、スペインで電動SUV「B10」の現地生産を始めた。欧州メーカーの既存工場を活用して生産基盤を確保し、欧州市場での展開を加速する。
米メディアInsideEVsによると、両社は10月16日、スペイン・サラゴサ工場でB10の生産を開始した。サラゴサ工場では、Opel Corsa、Peugeot 208、Lancia Ypsilonなどを生産している。
Stellantisは、既存の生産能力に加え、製造ノウハウや品質水準を踏まえて同工場を選定したと説明した。
次の生産車種は、電動ハッチバック「B05」となる見通しだ。Leapmotorは10月19日、B05をサラゴサ工場で生産する計画を明らかにした。
具体的な日程は公表していないが、現地メディアは2027年1~3月期の生産開始を見込んでいる。
Leapmotorの欧州生産は今回が初めてではない。2024年にはポーランド・ティヒ工場で、小型EV「T03」を中国製の半完成キットから組み立てていた。
ただ、この事業は2025年3月に中断された。
Stellantisは、Leapmotorと設立した合弁会社「Leapmotor International」の株式51%を保有している。これにより、中国国外でLeapmotor車を生産・販売する権利を持つ。
中国メーカーによる欧州での現地生産の動きも加速している。BYDはハンガリーで自社工場を建設中で、XpengはオーストリアのMagnaと委託生産契約を結んだ。
CheryもスペインのEbroと協力し、Nissanの旧バルセロナ工場を活用している。
こうした動きの背景には、欧州域内で生産設備を確保して物流負担を抑えるとともに、中国製EVに課される追加関税に対応する狙いがあるとみられる。
とりわけStellantisは、中国ブランドと競合しながら、その車両を自社の欧州工場で生産する体制を選んだ。欧州の完成車メーカーと中国EVメーカーの間で、競争と協業が併存する構図がいっそう鮮明になっている。