写真=Apple

Appleは、米国や英国、日本など複数の国・地域のApple Online Storeで、新型スマートフォン「iPhone Duo」の購入上限を1人当たり2台に設定した。予約開始直後から配送時期が来年1月までずれ込んでおり、初期在庫の確保と転売対策が狙いとみられる。

ITメディア「9to5Mac」が20日付で報じたところによると、米国、英国、日本、スペインのApple Online Storeでは、iPhone Duoを3台以上カートに入れると、購入数の上限を知らせるメッセージが表示される。モデルや構成を問わず、一律で同じ制限が適用されるという。

背景には、発売直後の供給逼迫と転売拡大への警戒があるとみられる。中古売買サイト「eBay」では、すでにiPhone Duoの出品が数十件確認されており、一部は5000ドル(約75万円)を超える価格が付いている。供給の限られた端末を大量に確保し、定価を上回る価格で転売する動きを抑える狙いだ。

Appleが供給不足時にiPhoneの購入数を制限するのは初めてではない。中国では、オンライン注文に加えて店頭購入でも数量制限を設けた例がある。米国でも、2012年のiPhone 5発売時に同様の措置を講じていた。

もっとも、数量制限だけで組織的な転売を封じ込めるのは難しいとの見方もある。転売業者が複数のバーチャルカード番号やメールアドレス、配送先を使い分けたり、第三者に代理購入を依頼したりして制限を回避する可能性があるためだ。Appleがこうした不正購入を検知・遮断するため、別の内部対策を併用する可能性もある。

一方で、一部の注文では配送見込みが前倒しになったとの報告も出ている。iPhone Duoの配送遅延が広がった後、一部の購入者の予定日が改善したという。ただ、Appleは配送日程を見直した理由を明らかにしていない。

購入上限がいつまで続くかは不明だ。Appleとしては、発売初期の在庫をできるだけ広く行き渡らせるとともに、供給が限られる新製品の転売を抑えたい考えとみられる。

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