ビットコイン 写真=Reve AI

ビットコインは8万3000ドル前後でもみ合う展開が続いている。50日指数移動平均線(EMA)の上を維持しているものの、モメンタムはなお限定的で、上値では8万7371ドル、下値では8万433ドルが当面の分岐点として意識されている。原油高を背景に米金利が高止まりすれば、暗号資産市場の重荷となる可能性もある。

20日、ブロックチェーンメディアのDecryptによると、ビットコインは戻りを試す展開にある一方、相場の方向感はなお定まっていない。

暗号資産市場は同日、全般に反発した。時価総額は約2%増の2兆8000億ドル(約420兆円相当)。投資家心理を示す恐怖・強欲指数は51と、前日の49から改善し、中立圏に入った。

足元では、ビットコインが8万ドル近辺で反発した後も、主要な支持線を維持している点が注目されている。直近では50日EMAの上で推移しており、同線は8万702ドルに位置する。長期トレンドの目安となる200日EMAは7万6123ドルだ。

もっとも、勢いはまだ強くない。相対力指数(RSI)は53.34で、買われ過ぎの目安とされる70を大きく下回る。売られ過ぎの基準である30からも距離があり、相場が一方向に傾いている状況ではない。

目先の上値抵抗として意識されるのは8万7371ドルだ。日足終値でこの水準を明確に上抜ければ、足元の反発が新たな上昇局面につながるシグナルになり得る。

一方、下値の支持線は段階的に形成されている。第1の節目は8万433ドルで、50日EMAと重なる。この水準を日足で割り込めば、次の下値めどは7万6140ドルとなる。その下では7万2671ドルが意識され、さらに6万9202ドル、6万4263ドル、5万7972ドルも支持帯として挙げられる。

想定されるシナリオも比較的明確だ。上昇シナリオでは、8万7371ドルの上抜けに加え、モメンタムの改善が必要となる。基本シナリオは8万433ドルから8万7371ドルのレンジ相場で、RSIが50近辺を保ち、50日EMAが下値支持として機能する一方、上値抵抗が相場の上昇を抑える展開が見込まれる。

下落シナリオでは、8万433ドルを日足終値で下回るかが焦点となる。この場合、7万6140ドルを試す可能性がある。さらに200日EMAも割り込めば、市場では7万2671ドルが次の下値めどとして意識されそうだ。

マクロ環境も無視できない。ブレント原油は、ホルムズ海峡でのタンカー攻撃の影響を受け、1バレル110ドル近辺で推移している。原油高は燃料や商品価格を押し上げ、インフレ圧力を強める可能性がある。

インフレ圧力が高まれば、米連邦準備制度理事会(FRB)が高金利を長く維持するとの見方や、追加利上げ観測が強まりやすい。米国債利回りが5%を超える局面では、暗号資産を含むリスク資産に売り圧力がかかりやすくなる。FRBは10月27日と28日に会合を開く。

短期的には、8万7371ドルを上抜けられるか、8万433ドルを維持できるかが、ビットコインの次の方向を占う分岐点となる。テクニカル面では下値を保っているものの、市場心理とマクロ環境はなお明確な方向性を示していない。

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