写真=Ethereum Foundation

Ethereum Foundationは27日、次期アップグレード「Glamsterdam」をHoodiテストネットで適用する。検証の対象は、ePBSやBAL、ガス算定ルールの見直しなど。Ethereumのレイヤー1(L1)の処理能力拡大に向けた重要なテストとなる。メインネットへの適用時期は現時点で決まっていない。

ブロックチェーンメディアのCoinPostによると、Glamsterdamは27日にエポック13万2352、スロット423万5264でHoodiに適用される。

今回の適用は、10月6日に行われたSepoliaテストネットでの適用に続く検証段階に当たる。Glamsterdamは、EthereumのL1処理能力を高めるロードマップの一環で、ブロック生成と検証の仕組みを見直すことでスケーラビリティの向上を目指す。

主要な変更点の1つが、ePBS(EIP-7732)だ。ブロック提案者と、実際にブロックを構築するビルダーをプロトコルレベルで分離する仕組みで、Ethereum Foundationは、両者のやり取りにおいて信頼を前提とする仲介ソフトウェアへの依存を減らす狙いがあると説明している。

もう1つの柱が、ブロック単位のアクセスリストであるBAL(EIP-7928)だ。ブロック内で使われたアカウントやストレージの位置を記録し、クライアントが状態の読み出しとトランザクション検証を並列に処理できるように設計された。Ethereum Foundationは、こうした構造変更が処理能力拡大の基盤になるとみている。

ガス算定の仕組みも見直す。ノードが継続的に保持すべき状態データの生成コストを引き上げ、別建てで評価するEIP-8037を導入するほか、データアクセスコストを調整するEIP-8038も反映する。これに合わせ、Hoodiテストネットのガス上限はアップグレードと同時に2億へ引き上げられる。

アップグレードに伴い、ノード運用者にも対応が求められる。実行レイヤーとコンセンサスレイヤーのクライアントをともに更新する必要がある。Hoodi対応クライアントのバージョンは、確認され次第リリース一覧に追加される予定だ。

アプリケーション開発者への影響もある。新たなガスルールの適用により、スマートコントラクトやガス見積もりの見直しが必要になる。特に、固定のガス支給量や固定のガス上限に依存するコントラクトは、修正が必要になる可能性がある。

今回のアップグレードは、単なる機能追加というより、Ethereumの処理構造を見直す性格が強い。Sepoliaに続いてHoodiでも検証が進むことで、メインネット反映前の確認範囲はさらに広がる見通しだ。一方で、メインネットの稼働日はなお未定で、テストネットの運用結果や開発者側の対応状況が今後のスケジュールを左右することになりそうだ。

こうした中、Ethereum共同創設者のヴィタリック・ブテリン氏は、2030年までにEthereumが「暗号学的ワールドコンピューター」へ進化し得るとの構想を示している。Glamsterdamは、その流れの中で、ブロック生成の構造と状態処理コスト体系を調整する次の検証段階に位置付けられる。

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