Googleは車載向けGeminiに、GmailやGoogleカレンダー、Googleフォトなどの個人データと連携する「パーソナルインテリジェンス」を追加する。運転中にメールや写真を直接確認しなくても、音声だけで予定や行き先を確認し、ナビゲーションに反映できるようにする。
米The Vergeが20日(現地時間)付で報じたところによると、Googleは同日からAndroid Autoで同機能の提供を順次開始する。車両にGoogleのソフトウェアを組み込む「Google built-in」にも、今後数カ月以内に展開する予定だ。
パーソナルインテリジェンスは、利用者が連携を許可したGmail、Googleカレンダー、Googleマップ、Googleフォト、YouTube、Google検索などの情報を活用し、利用者ごとに最適化した回答を返す機能。例えば空港へ向かう途中に「搭乗口はどこか。定刻どおりに出発するか」と尋ねると、Gmail内の予約確認メールから便名などを参照し、現在の運航状況まで案内する。
目的地設定も簡単になる。「病院の予約場所へ案内して」と話しかければ、個人の予定情報から場所を特定してナビゲーションを開始する。「先週の写真に写っている洗車場へ行って」と依頼した場合は、Googleフォト内の関連写真を基に目的地を設定できる。
複数のGoogleサービスにまたがる情報をまとめて扱えるのも特徴だ。普段利用する飲食店の好みを踏まえて移動ルート上の店舗を提案したり、以前話題にしたカフェを探し出したりできるとしている。
個人情報との連携は利用者が明示的に有効化する必要がある。パーソナルインテリジェンスは初期設定で無効となっており、Geminiの設定からオンとオフを切り替えられる。
Google built-in搭載車では、スマートフォンが接続されている場合に限ってパーソナライズされた回答を提供する。機能を有効にしなくても、通常のナビ案内や音楽再生、通話、一般的な質問への応答は引き続き利用できる。
Googleは2025年にAndroid AutoへGeminiを導入した。2026年4月には、Google built-in搭載車にも適用範囲を広げている。
今回の機能は、18歳以上の対象Googleアカウントに段階的に提供する。ただし、欧州経済領域(EEA)と英国、スイス、ナイジェリアなど一部地域は初期提供の対象外となる。