ChannelTalkを運営するChannel Corporationは21日、音声AI電話「Voice ALF」を発表した。問い合わせ電話への対応を自動化するほか、条件に合う顧客にAIが自動で架電する「ALF Marketing」もあわせて提供する。
同社によると、Voice ALFは顧客と音声で対話しながら電話応対を担う生成AIエージェント。チャット相談AIエージェント「ALF」の対応範囲を電話にも広げた。問い合わせ電話にAIが応答する受電対応に加え、特定の条件に該当する顧客にAIが先回りして架電できる。
例えば、見込み顧客がWebサイトから相談を申し込むと、Voice ALFが自動で電話をかけ、基本的なヒアリングを進めるよう設定できる。アフターサービスセンターでは、AIが自然言語で対話しながら製品の動作状況を確認し、必要に応じて追加の支援方法をSMSで案内することも可能だという。
同社は導入事例として、微生物生ごみ処理機ブランド「Lincle」を挙げた。製品に関する問い合わせからアフターサービスの受け付けまでをVoice ALFで自動化した結果、オペレーターの電話対応件数は約39%、総通話時間は約42%それぞれ減少したとしている。
Voice ALFには、Channel Corporationが独自開発した音声AI技術を採用した。顧客のイントネーションや間の取り方を分析し、発話の終了を判断する「ターン検知(Turn Detection)」モデルを搭載。AIが顧客の発話を途中で遮るのを最小限に抑えたとしている。
また、韓国語での顧客対応に特化した音声合成技術(TTS:Text-to-Speech)も開発した。実際のChannelTalk相談員の音声データを学習させ、従来の音声AIでは自然な読み上げが難しかった韓国語と英語の混在表現のほか、日付や時刻、インターネットアドレス(URL)なども自然に発音できるという。
Channel CorporationのChoi Wan-seop最高製品責任者(CPO)は、「電話相談は現在も営業、訪問予約、決済案内など幅広い企業活動で活用される重要な顧客接点だ」とコメントした。その上で、「この10年余りで蓄積してきた相談運用の知見とAI技術を組み合わせ、電話相談体験の革新に引き続き注力していく」と述べた。