Waymoが、ロボタクシーの運用規模を大幅に拡大する計画を検討している。保有車両を現在の約4000台から2026年末に8000台、2027年末には2万台へ増やす構想で、米国での事業基盤をてこに海外展開も加速する考えだ。
20日付のInsideEVsによると、この計画はSemaforが事情に詳しい関係者の話として先行報道した。Waymoは車両規模を段階的に拡大し、ロボタクシー事業の成長を本格化させる方向で検討を進めているという。
Waymoは米国のロボタクシー市場で有力企業の一角を占める。9月時点でサービス提供エリアは米8州15都市に広がり、有料乗車は週50万回を超えた。
海外での実証と事業拡大も進めている。ロンドンと東京で自動運転技術の実証を行っており、今後はカナダ、シンガポール、スペインなどへの展開も計画している。
拡大に向けた資金も確保した。Waymoは8日、50億ドル(約7500億円)規模の融資を確保したと発表した。米国内外で完全自動運転の配車サービスを拡大する資金に充てるとしている。
車両調達ではHyundaiと中国Geelyが重要な役割を担う。Hyundaiは米国でWaymo向けのIONIQ 5ロボタクシーを数万台規模で生産する計画だ。Geely傘下のZEEKRが供給する車両「Ojai」も、Waymoのサービスに投入されている。
もっとも、事業拡大は車両の確保だけでは進まない。自動運転センサーやコンピューターの車両統合に加え、充電、清掃、整備の拠点や遠隔支援の人員も確保する必要がある。
予期せぬ道路環境に対応する運用体制の整備や、地域ごとに異なる規制への対応も重要な課題となる。
Teslaなど競合各社もロボタクシー事業への参入を進めているが、現時点の運用規模ではWaymoが先行している。計画通り2027年末に2万台体制を築ければ、市場での優位性をさらに強める可能性がある。
なお、Waymoは車両拡大の具体的な台数目標については公式コメントを出していない。