SKTは21日、韓国の金融監督院と連携し、ボイスフィッシングによる金融被害の防止に向けたキャンペーンを実施すると発表した。体験型ブースの運営や顧客対応部門向けの研修に加え、確認済み番号を活用したスパム対策でAI検知機能も強化する。
今回の取り組みは、「金融の日」を前に実施する。SKTは、AIや通信技術と金融監督院の知見を組み合わせ、利用者向けの啓発と技術対策を並行して進める。
SKTは20日から、蚕室学生体育館で開かれるSKナイツのホームゲーム会場で、来場者向けのボイスフィッシング予防体験ブースを運営している。金融監督院が提供する最新の被害事例を基に、詐欺の手口を疑似体験しながら対処法を学べる内容とした。試合中には予防啓発映像の上映や○×クイズも実施する。
26日にはSKTタワーで、顧客サービス担当社員を対象に、金融監督院の専門家を招いた研修を行う。捜査機関や金融会社を装う手口のほか、AIで家族や知人の声を加工する手口など、主な詐欺の類型と対応策を共有する予定だ。
11月には、慶尚南道陜川郡でも訪問サービスを通じて、金融詐欺の予防や安全な通信利用に向けたセキュリティ教育を実施する計画だ。
技術面の対策も強化する。SKTは、金融監督院が提供する確認済み番号を音声・SMS向けのスパムフィルタリングシステムに活用し、正規の金融機関からの連絡の誤遮断を減らす方針だ。あわせて、ボイスフィッシングの検知機能を高度化する。
SKTによると、2025年にはAIフィルタリングにより、音声スパムやボイスフィッシング通話、スパムSMSを約11億件遮断した。
SKTのイ・ヘヨン顧客価値革新室長は「金融監督院とともに、教育、体験、技術高度化を通じて、顧客の安心・安全な日常を守る取り組みを継続的に拡大していく」とコメントした。
金融監督院の関係者は「SKTと協力し、予防情報をより効果的に提供できる方策を引き続き模索していく」と述べた。