「Cadillac Celestiq」。写真=Cadillac

米General Motors(GM)は、ミシガン州ブラウンスタウンの電池組立工場を2027年夏に閉鎖する。EV需要の鈍化を受け、電動化投資の見直しを進める一環となる。

米InsideEVsが20日(現地時間)に報じたところによると、GMは同工場の賃貸契約が満了する2027年夏に施設を閉鎖する計画だ。

同工場は2009年に稼働を開始した。延べ床面積は約48万平方フィート(約4万4600平方メートル)。これまで「Cadillac Celestiq」向けの高電圧バッテリーのほか、ハイブリッドスポーツカー「Chevrolet Corvette E-Ray」向けのバッテリーや電動駆動装置を生産してきた。

従業員数も大きく減った。かつては約300人が勤務していたが、生産縮小に伴い12人未満まで減少した。GMは今年初め、従業員に閉鎖計画を伝え、近隣の別拠点での雇用を提案したという。

今回の閉鎖は、GMによる電動化戦略の見直しの流れとも重なる。GMは今年初め、Samsung SDIと進めていたインディアナ州の電池合弁工場計画から撤退した。

2024年には、ミシガン州ランシングで進めていた25億ドル規模の電池工場計画からも離脱し、LG Energy Solutionが主導する形に切り替わった。

水素燃料電池事業も見直し対象となっている。GMは採算確保が難しいとして、Hondaとの燃料電池分野での協業を終了した。関連生産施設に予定していた5500万ドルの投資計画も白紙になった。

一方でGMは、この施設について長期賃借権の取得を通じ、他用途への転用も検討している。ただ、具体策はまだ固まっていない。

EV販売の低迷も重荷となっている。GMの今年第3四半期の米国EV販売台数は2万5473台と、前年同期の6万6501台から約61.7%減少した。なお、前年第3四半期は7500ドルの連邦EV購入税額控除の終了を控えて需要が集中しており、反動減の影響もある。

GMはEV生産を継続する一方、足元ではガソリン車の生産に軸足を置いている。今回の工場閉鎖は、電動化投資の規模を実際の市場需要に合わせて調整する動きの一つとみられる。

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