写真=聯合ニュース

韓国の主要金融持株会社が、2026年7〜9月期も増益基調を維持する見通しだ。4〜6月期の業績を押し上げた証券子会社の伸びは鈍化するとみられるものの、銀行の企業向け融資拡大や為替関連の損益改善が下支え要因になるとの見方が強い。市場では、通期ベースで過去最高益を更新できるかに関心が集まっている。

4大金融持株会社であるKB Financial Group、Shinhan Financial Group、Hana Financial Group、Woori Financial Groupは、23日にHana Financial GroupとWoori Financial Group、27日にShinhan Financial Group、29日にKB Financial Groupの順で2026年7〜9月期決算を発表する予定だ。

金融情報会社FnGuideの業績予想によると、4社合計の7〜9月期純利益は5兆6260億ウォンとなる見込み。16日時点の集計では、前年同期の5兆4863億ウォンを約2.5%上回る。

会社別では、KB Financial Groupの純利益予想が最も大きく、7〜9月期は1兆8434億ウォンと前年同期比9.3%増が見込まれる。Shinhan Financial Groupは1兆6027億ウォンで同12.6%増、Hana Financial Groupは1兆2115億ウォンで同7.0%増の見通しだ。

一方、Woori Financial Groupの7〜9月期純利益は9684億ウォンと、前年同期比22.2%減の見込み。4社で唯一の減益となる見通しで、前年の保険会社買収に伴う一時利益の反動が響く。

証券減速、銀行収益が下支え

7〜9月期決算の焦点は、銀行とノンバンク子会社の利益構成の変化にある。上半期は株式市場の堅調を背景に、委託売買や資産管理(WM)関連の手数料収入が伸び、証券子会社が持株会社全体の利益成長をけん引した。

ただ、7〜9月期は株式売買代金の減少に加え、市場金利の上昇による有価証券の評価・処分損益の悪化などから、非金利利益が前四半期比で減少する可能性がある。持株会社全体の純利益も、直前四半期を下回るとの見方が出ている。

こうしたなか、銀行の利息利益が業績を支える公算が大きい。個人向け融資規制が続くなかでも、企業向け与信や住宅ローンを中心に貸出資産が増加し、利息収入の基盤が広がっているためだ。

もっとも、貸出増がそのまま収益性改善につながるとは限らない。市場金利の上昇を受けて、預金や銀行債による調達コストも上昇している。金融業界では、銀行の純金利マージン(NIM)が前四半期から低下する可能性があるとの見方もある。

企業向け融資を通じてどこまで資産成長を確保し、利息利益を積み上げられるか。あわせて、調達コスト上昇による収益性悪化圧力をどの程度吸収できるかが、銀行業績の主要な変数になりそうだ。

為替動向も業績を左右する要因だ。ウォン高が進んだ場合、金融会社の外貨建て資産・負債の構成によっては、外貨換算損益の改善要因となる可能性がある。

資本健全性の面でもプラス効果が見込まれる。為替変動によって外貨建てリスクアセットのウォン換算額が減少すれば、普通株式等Tier1比率(CET1比率)の改善に寄与するためだ。

KB・Shinhan・Hanaは増益基調、Wooriはノンバンク寄与が焦点

グループ別にみると、ノンバンク子会社の収益構造や一時損益の有無が業績の差につながる見通しだ。

KB Financial Groupは、7〜9月期も4社で最大の純利益を確保する見込み。企業金融を軸とした銀行の与信成長に加え、保険・証券などノンバンク子会社の収益基盤が下支えするとみられている。銀行とノンバンクがバランスよく利益に貢献する構図が、堅調な業績維持につながるとの見方だ。

Shinhan Financial Groupは、純利益の増加率が4社で最も高い見通しだ。銀行の利息利益拡大に加え、Shinhan Cardの社屋売却に伴う一時利益が反映される可能性がある。このため決算発表では、一時要因を除いた実力ベースの収益動向にも注目が集まりそうだ。

Hana Financial Groupは、利息利益の増加に加え、為替変動による損益改善効果が期待されている。とりわけHana Bankは、貸出資産の金利更改サイクルが相対的に短く、市場金利の変化が収益性に反映される速度が速い可能性があるとの分析が出ている。加えて、為替変動への感応度も比較的高く、為替関連益や資本比率の改善効果も見込まれる。

Woori Financial Groupは、前年7〜9月期に計上した非経常利益の反動が比較を押し下げる見通しだ。前年はTongyang Life InsuranceとABL Life Insuranceの買収過程で5810億ウォン規模の負ののれん発生益を計上したが、2026年はこうした一時要因がなくなるため、前年同期比では純利益の減少が見込まれる。

市場では、Woori Financial Groupについて減益幅そのものよりも、保険や証券などノンバンク部門の収益拡大が進むかに注目が集まっている。Tongyang Life Insuranceの完全子会社化や証券事業の強化を通じて事業構造の多角化を進めており、新たに確保した収益源がグループ業績にどこまで寄与するかが焦点となる。

通期最高益と株主還元の行方

7〜9月期も前年同期比で増益基調を維持すると見込まれるなか、通期ベースでの最高益更新期待も高まっている。

iM Securitiesは、2026年の4大金融持株会社合計の純利益が20兆742億ウォンとなり、2025年の17兆9490億ウォンから約11.8%増えると予想している。会社別では、KB Financial Groupが6兆7801億ウォン、Shinhan Financial Groupが5兆7615億ウォン、Hana Financial Groupが4兆2878億ウォン、Woori Financial Groupが3兆2448億ウォンを見込む。

年間利益の拡大とあわせて、株主還元余力がどこまで広がるかも重要な論点だ。各社は配当や自社株買い、消却などの還元策を強化しており、純利益に加えてCET1比率など資本健全性指標の改善が進むかどうかも評価材料となる。

iM Securitiesのソル・ヨンジン研究員は、「7〜9月期は証券取引代金の減少で金融持株会社の手数料利益が鈍化する一方、ウォン高による為替差益と保険損益の改善が、非金利利益減少の負担を一部相殺する」との見方を示した。

そのうえで、「安定した資本比率を背景に、株主還元拡大の流れは続く」としつつ、「ただ、バリューアッププログラム導入初期に比べると、拡大ペースは鈍化する」と指摘した。

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