写真=聯合ニュース。Apple初の折りたたみスマートフォン「iPhone Duo」の事前予約が始まった16日、ソウル市鍾路区の通信キャリア店舗に予約受付を知らせる広告が掲出された。韓国での発売日は23日。

Apple初の折りたたみiPhone「iPhone Duo」が、韓国で好調な立ち上がりを見せている。300万ウォン超の高価格帯にもかかわらず予約が集中し、Apple公式オンラインストアでは配送時期が2027年1月までずれ込んだ。ただ、市場では初期供給そのものが限られているとの見方も強く、品薄だけで実需の強さを判断するのは難しいとの指摘も出ている。

通信業界によると、iPhone Duoは16日に韓国で事前予約を開始し、23日に正式発売される。Appleにとって初の折りたたみ端末とあって、予約開始直後から需要が集中するとの見方が事前に広がっていた。

iPhoneのOSやApple製品に慣れたユーザーにとって、他社製の折りたたみ端末へ乗り換えることなく新しいフォームファクターを試せる点も、需要を支える要因とみられている。

実際、iPhone Duoは初期在庫の消化が早く、受け取りまで相応の時間を要する状況となっている。Apple公式オンラインストアでは、韓国向けの「iPhone Duo」256GB Star Whiteモデルの配送予定日が2027年1月22日と表示されている。韓国での発売日からみて約3カ月後だ。

米国でも配送予定が来年にずれ込むなど、同様の動きがみられる。

韓国の移動体通信3社であるSK Telecom、KT、LG U+でも事情は近い。各社は確保した初期在庫と今後の供給日程に応じて、事前予約を受け付けている。

一部キャリアは、初期確保分を踏まえて事前予約を複数回に分けて実施している。通信キャリア関係者は「確保した物量に比べて事前予約の入りが速い。グローバル全体で供給量自体が少ない」と話した。

現時点で、3社の事前予約実績や初回配分量の詳細は明らかにされていない。各社の確保量も異なるため、特定チャネルでの品切れをそのまま市場全体の販売好調とみなすのは難しいとの見方が出ている。

【供給制約なお重く、実需の見極め続く】

iPhone Duoは、従来のiPhoneとは異なり、折りたたみディスプレイやヒンジなど新しい部材を採用した。生産工程も複雑で、各部品が品質基準を満たす必要がある。このため、立ち上がり段階での生産歩留まりが供給量を左右する主要な要因とされる。

海外のサプライチェーンでは、ヒンジや超薄型ガラス(UTG)の歩留まり問題が指摘されている。一般的なスマートフォンより構造が複雑な折りたたみ端末では、最終組み立て工程で不良率を抑えられるかどうかも重要になる。

証券業界でも、歩留まり問題は端末供給を左右する変数と受け止められている。Meritz Securitiesは19日付のリポートで、iPhone Duoの初期需要は確認できたものの、主要部品と最終組み立て段階での歩留まり不振が生産拡大の制約になっていると分析した。

Meritz Securitiesのヤン・スンス研究員は、外装ヒンジやUTGなど主要部品の歩留まり課題に加え、OEM生産段階でも歩留まり不振が生じており、生産拡大に苦戦していると指摘した。その上で、今年の出荷目標600万台の達成に向け、歩留まりロスを織り込んだ部品発注を増やす可能性が注目されると述べた。

もっとも、Appleが部品発注を増やしたとしても、完成品の供給拡大には時間がかかる見通しだ。部品確保と組み立て歩留まりの改善を同時に進める必要があり、初期の供給不足が短期間で解消しない可能性もある。

一方で通信業界では、足元の配送遅延がそのまま長期的な供給混乱につながるかどうかは、なお見極めが必要だとの声もある。初期の関心が継続的な販売拡大に結び付くかは不透明だという。

Apple初の折りたたみ端末をいち早く使いたいアーリーアダプターの需要が、事前予約に集中した可能性があるためだ。通信キャリア関係者は「予約件数が用意した台数を上回っても、所定の日程までは事前予約を続ける。追加で確保できれば、予約順に供給する」と説明した。

【300万ウォン超の価格も重荷、3社は負担軽減策】

供給不足に加え、高価格も今後の販売拡大を左右する要因になりそうだ。iPhone Duoの販売価格は300万ウォンを超えており、初期の購買熱を維持するには、価格負担をいかに和らげるかが重要になる。

このため3社は、下取り補償や提携カード割引、端末交換プログラムなどを打ち出し、購入負担の軽減に力を入れている。SK Telecomは、下取りと提携カード割引の組み合わせで最大221万ウォン相当の特典を提供する。

KTは、提携カード割引と料金プランを組み合わせた施策に加え、端末管理プログラムも用意している。LG U+は、一定期間使用後に端末を返却すると販売価格の一部を補償するプログラムを強化した。

通信業界では、iPhone Duoをきっかけに高価格帯スマートフォンの販売競争が、単なる端末値引きにとどまらず、購入後の管理や買い替え支援まで含めた形に広がる可能性も指摘されている。折りたたみ端末の高額化が進む中、初期費用と将来の買い替え負担をどこまで抑えられるかが競争力を左右するとの見方だ。

また、各社は追加在庫の確保にも動いている。ただ、初期供給量が限られているため、需給がいつ正常化するかはなお見通せない。事前予約需要が続けば、受け取りまでの待機期間がさらに長くなる可能性もある。

業界関係者は「事前予約の序盤で物量が早期に消化されたことは、関心の高さを示している」とした一方で、「初期供給量が多くなかっただけに、実際にヒット商品になるかどうかは、追加供給後の販売推移を見なければ判断できない」と話した。

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