XRPの先行きを巡って見方が分かれている。写真=Shutterstock

XRPを巡り、2026年末までの大幅反発は見込みにくいとの慎重な見方が出ている。一方で、2027〜2029年を大きな上昇局面と位置付ける強気予想もあり、短期と長期で相場見通しが分かれている。

ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicが19日(現地時間)に報じたところによると、暗号資産アナリストのザック・レクター氏は、米中間選挙や地政学リスク、米連邦準備制度理事会(Fed)の利上げ観測を背景に、XRPを含む暗号資産市場全体で年末まで値動きの荒い展開が続く可能性があると指摘した。

XRPは2025年10月に3ドル近辺で取引された後、大きく下落した。足元の価格は1.3147ドル(約204円)で、3ドル(約465円)を回復するには128.19%の上昇が必要になる。

レクター氏は、反発の可能性そのものは否定していないものの、目先で急騰局面が訪れるとはみていない。政治イベントや金融政策の変化が投資家心理を左右し、2026年いっぱいは高いボラティリティが続くとの見方を示した。

その一方で、長期見通しでは強気姿勢を維持した。2027〜2029年を「人生を変え得る機会」と表現し、投資家に市場にとどまるよう呼びかけたほか、この時期にXRPが2桁台の価格帯に到達する可能性にも言及した。

ただ、こうした長期予想については具体的な根拠が十分に示されていないとして、市場では投機色の強い見通しに近いとの指摘も出ている。

実際、XRPコミュニティーではレクター氏の過去の見立てに対する批判も続いている。一部の投資家は、同氏が以前「XRPは二度と2ドルを下回らない」との見方を示していたものの、その後の値動きがこれに反したと指摘した。

また、2030年にXRPが3桁台に到達し得るとの予測も批判の対象となっている。現水準から3桁台に達するには、7506%の上昇が必要になるという。

これに対し、より短期では強気のシナリオも示された。暗号資産アナリストのアリ・マルティネス氏は、XRPが2ドル(約310円)に向けて反発する可能性があると分析した。

同氏によると、XRPが1.25ドル(約194円)の支持線近辺で推移していた局面で、XRP Ledger(XRPL)におけるドル建て取引額が急増した。オンチェーンの移転額は497億ドル(約7兆7035億円)まで膨らみ、この価格帯から反発が始まったという。

マルティネス氏は、主要な支持線付近で確認されたオンチェーン活動の急増を、相場の底打ちを示すシグナルと解釈した。XRPは1.25ドル近辺で下値を固めた可能性があり、この支持線を維持できれば2ドルまで上昇する余地があるとみている。

現在の1.3147ドル(約204円)から2ドルまで上昇するには、52.11%の値上がりが必要となる。

XRPを巡っては、短期と長期で見方が大きく分かれている。レクター氏は年末までの急騰に慎重な一方、2027〜2029年の長期サイクルには強い期待を示した。これに対し、マルティネス氏のシナリオは1.25ドルの支持線維持が前提となる。今後はマクロ要因に加え、主要な価格帯を維持できるかが焦点となりそうだ。

レクター氏は「はっきり言っておくと、年末までにXRPや暗号資産が花火のように急騰するとは考えていない。中間選挙や戦争、Fedの利上げなどで荒い相場展開になるだろう。良くてもXRPが3ドルを上回る程度だ。ただ、2027〜2029年は人生を変えるサイクルになり得る。2桁は十分にあり得る」と述べた。

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