画像=Apple

Appleの新型ホームハブ「HomeView」は299ドルで11月13日に発売される。ただ、Appleがデモで示した主要なAI機能を利用するには、対応するiPhoneまたはiPadに加え、一部機能ではiCloud+の契約も必要となる。

米ITメディアTechRadarが19日(現地時間)に報じた。HomeViewは7インチのタッチスクリーンを備え、壁掛け型と卓上型を用意する。

本体単体でも、一般的な知識に関する質問への応答や、対応するスマートホーム機器の操作、音楽検索といった基本機能は利用できる。一方で、Appleが訴求するパーソナライズ機能には別途条件が付く。

中核となるのが、複数ユーザー対応と「個人コンテキスト(personal context)」だ。HomeViewはユーザーの顔を認識し、メッセージ、FaceTime、カレンダー、リマインダー、「探す」などの個人向け情報を、そのユーザーに合わせて表示する。

ただしAppleは、HomeViewの設定と複数ユーザー対応について、「最新のソフトウェアを搭載した対応iPhoneまたはiPadが必要」と案内している。さらに、個人情報に基づくリクエストには「Apple Intelligence対応のペアリング済みiPhoneまたはiPad」が必要で、SiriのAI機能を有効にしたうえで、対応言語に設定しなければならないとしている。

このため、個人コンテキスト機能の利用には、iPhone 15 Pro、iPhone 16以降、A17 Pro搭載のiPad mini、またはM1以降のiPadが必要になる。iPhone 15の標準モデルは対象外だ。

HomeViewを購入しても、旧型iPhoneやiPhone 15の標準モデルを使っている場合は、メッセージやカレンダーの内容検索、アプリをまたいだ操作実行といったパーソナライズ機能は利用できないことになる。

機能別の要件はさらに厳しい。Siriの話し方や話す速度を好みに合わせて調整するには、iPhone 17 Pro、iPhone Air、iPhone 18 Pro、iPhone Duo、または12GB RAMを備えたM4以降のiPadが必要だ。

この機能自体は個人コンテキストの必須要件ではないが、音声面まで含めてフル機能を使うには、より新しいハードウェアが求められる。

スマートホームカメラ関連の機能にも追加条件がある。AIによるカメラ要約や録画検索を使うには、HomeKit Secure Video対応カメラに加え、HomeViewまたは別のApple製ホームハブ、Apple Intelligence対応のiPhone・iPad、さらにiCloud+契約が必要となる。

Appleは映像処理について、ホームハブまたはPrivate Cloud Computeで実行される仕組みで、接続したiPhoneに単純に分析処理を任せる構成ではないと説明している。

iCloud+の料金は、50GBが月額0.99ドル、200GBが月額2.99ドル、2TBが月額9.99ドルから。HomeKit Secure Videoの録画は10日間保存され、通常のiCloudストレージ容量には含まれない。

一方、iCloud+を契約していなくても、対応カメラのライブ映像確認や基本的なアクセサリー通知は利用できる。

つまりHomeViewは、299ドルの本体だけでAppleが示した全機能を利用できる製品ではない。すでにiPhone 15 ProやiPhone 16クラスの端末を使っているユーザーであれば、個人コンテキスト関連の要件の大半を満たせる。

ただ、iPhone 15の標準モデルやそれ以前の機種を使うユーザーは、新しいホーム機器を導入しても、パーソナライズ機能が制限される可能性がある。カメラのAI機能まで使う場合は、追加の契約費用も発生する。

HomeViewは単なる新型端末というより、Appleのエコシステムの中で、最新端末と有料サービスの利用を前提とした製品といえそうだ。購入前には、本体単体で使える機能と、Appleが訴求する体験に必要な条件を確認しておく必要がある。

キーワード

#Apple #HomeView #スマートホーム #AI #Apple Intelligence #iCloud+ #HomeKit Secure Video
Copyright © DigitalToday. All rights reserved. Unauthorized reproduction and redistribution are prohibited.