Bitmine(写真=Shutterstock)

Bitmine Immersion Technologiesがイーサリアムを1万2535ETH追加取得し、総保有量を604万1481ETHに引き上げた。総供給量に対する保有比率は4.9%となり、同社が掲げる5%保有目標「Alchemy of 5%」の達成が目前に迫っている。

19日、ブロックチェーンメディアのDecryptによると、604万1481ETHはイーサリアムの総供給量1億2210万ETHの4.9%に相当する。目標の5%に対して、達成率は99%水準に達した。

今回の取得額は約3000万ドル。同社は1ETH=2365ドルを前提に、イーサリアム保有分の評価額を約143億ドルと試算した。現金やその他トークン、「moonshot」投資資産を含む総保有資産は、18日時点で151億ドルとしている。

Bitmineは2025年6月30日にイーサリアムの財務戦略を開始して以降、週次で買い増しを続けてきた。トム・リー会長はこれまで、買い増しは最終局面にあり、保有比率が5%に達した時点で追加取得を停止する方針を示している。

一方で、足元の市場調整により評価損の負担は重くなっている。Bitmineは以前の高値圏で相応の数量を積み増しており、現在のイーサリアム価格はその水準を下回って推移している。それでもトム・リー氏は、直近の下落について、構造的な悪化ではなくリスク資産回避の動きが強まった結果だとの見方を示した。

同氏は暗号資産安の背景として、人工知能(AI)投資とモデル安全性を巡る不安、米国とイランの緊張激化、中間選挙への警戒感、世界的な国債利回りの上昇を挙げた。また、韓国や台湾のように暗号資産保有が広がる市場で、AI・半導体関連株が急落した影響がデジタル資産にも波及したと説明した。その上で、今回の調整はファンダメンタルズが維持される中でのリスク・リターン面での投資機会に当たると評価した。

資産構成も開示した。Bitmineはビットコインを215BTC、現金および市場性証券を5億8200万ドル、Beast Industriesの持分を1億8000万ドル、Aitco Holdingsの持分を7400万ドル保有している。

イーサリアムの運用戦略も継続している。Bitmineは保有するイーサリアムの約84%に当たる506万7309ETHを、自社のMAVANプラットフォームでステーキングしている。これに基づく年換算収益は約3億900万ドルを見込む。

これによりBitmineは、イーサリアムを財務資産として保有する企業として世界最大の地位を維持した。暗号資産を財務保有する企業全体では、約84万8250BTCを保有するStrategyに次ぐ2位となる。Strategyも最近、2200万ドル相当のビットコインを追加取得するとともに、優先株の買い戻しを実施した。

市場の変動性が高まる中でも、Bitmineはイーサリアムの買い増しペースを維持した。今後の焦点は、5%目標の到達後に取得を止めるのか、また大規模なステーキング資産が安定した収益基盤として機能するかにある。

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