Anthropicが、ユーザーの意図をより的確にくみ取れる新たな人工知能(AI)モデルの投入に向け準備を進めている。米The Informationが19日(現地時間)に報じた。
報道によると、新モデルは現行モデルに比べて推論性能と直感的な応答力が高いという。試用した関係者によれば、ユーザーが目標を明確に言語化しなくても、その真意を察する能力に優れているとされる。
例えば、ユーザーが「バグを1つ直してほしい」と依頼した場合、モデルはバグの根本原因を特定したうえで、関連して生じた問題もあわせて修正するかどうかを確認するという。定型的な応答を繰り返すのではなく、柔軟な解決策も提示するとされる。
このモデルが、Anthropicの最上位モデル「フェーブル」と、その下位モデル「オパス」のどちらの製品群に位置付けられるかは、現時点では明らかになっていない。
Googleも、「Gemini 4 Carbon」をコードネームとする新モデルを開発している。最近投入した「Gemini 4 Argon」より1段上のモデルになるとみられる。
Argonは、AnthropicとOpenAIの最上位モデルを性能面で上回るには至らなかったものの、開発者の間では、動画分析やWebサイトの動作確認など、視覚的な理解を要する作業ではGeminiが大きく優位だとの評価もあるという。
OpenAIも、数週間以内に新モデルを投入する見通しだ。中位クラスの「テラ」製品群に位置付けられるモデルになるとみられる。性能を高めつつ、価格は「GPT-6.1 Sol」を下回る見込みで、価格競争力でAnthropicに対抗する狙いだとThe Informationは伝えた。
The Informationによると、直近1カ月でOpenAI、Anthropic、Googleの3社は10本を超える新モデルを投入した。こうした状況を受け、企業や開発者の間では、最高性能モデルを無条件に選ぶのではなく、用途やコストを踏まえて選別する動きも広がっているという。