XRP(写真=Shutterstock)

XRPでは足元、現物市場と無期限先物市場の双方で売り圧力が強まり、累計で約20億ドル規模に達した。BinanceやBybitでは未決済建玉も減少しており、強気ポジションの縮小が進んでいる。

ブロックチェーンメディア「The Crypto Basic」が18日(現地時間)に報じたところによると、9月23日から10月16日までのXRPの現物・無期限先物市場における累積出来高デルタ(CVD)の悪化幅は、合計19億8800万ドル(約2980億円)だった。

売り圧力は現物とデリバティブの両市場で確認された。中央集権型取引所全体のXRP現物CVDは、同期間にマイナス19億ドルからマイナス32億ドルへ低下した。BinanceのXRP無期限先物CVDも、マイナス8億1200万ドルからマイナス15億ドルへ悪化し、低下幅は6億8800万ドルとなった。

CVDは、成行の買いと売りの差を示す指標。数値が低下するほど、売り主導の約定が増えたことを意味する。今回の動きは、現物取引とレバレッジを伴うデリバティブ取引の双方で、売り圧力が継続していたことを示している。

こうした傾向は9月中旬からすでに表れていた。CryptoQuantのデータによると、当時のBinanceの無期限先物CVDは約マイナス10億ドル、中央集権型取引所の現物CVDは約マイナス21億ドルまで低下していた。その後も売りが続き、直近では悪化幅が再び20億ドル近くに達したことで、両指標のマイナス幅は一段と広がった。

デリバティブ市場ではポジションの圧縮も進んだ。BinanceのXRP未決済建玉は3億200万XRPから2億2800万XRPへ減少し、減少幅は7400万XRP、減少率は24.5%だった。Bybitでは3億5900万XRPから2億5800万XRPへ減り、減少幅は1億100万XRP、減少率は28.1%となった。2取引所合計では1億7500万XRP減少し、減少率は26.5%となる。

未決済建玉は、なお残っている先物・無期限契約の規模を示す。価格の軟化、CVDの低下、未決済建玉の減少が同時に進む場合は、新規のショート拡大よりも、レバレッジをかけたロングポジションの解消が進んでいる可能性を示唆する。ただ、レバレッジ縮小がそのまま相場反転につながるとは限らない。

清算データからも、強気ポジションへの負荷がうかがえる。同期間中、XRPでは1000万ドル(約15億円)を超えるロング清算が複数回発生した。最大規模は1700万ドル(約26億円)だった。

一方で、足元の価格水準より上方には、ショート清算の待機分がより大きく積み上がっているという。清算ヒートマップでは、上値側にある主要なショート清算クラスター2カ所の合計が5470万ドル(約82億円)だった。これに対し、下値側の主要なロング清算クラスター2カ所は1417万ドル(約21億円)で、上値側のショート清算クラスターは約3.86倍の規模となった。

足元では、下落局面でロングポジションの整理がかなり進んだ一方、現在の価格帯より上には大規模なショートポジションがなお積み上がっている。市場では今後、現物の売り圧力が和らぐか、あるいは縮小したデリバティブ市場で次にどちら方向の清算が先に誘発されるかが焦点となる。

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