イーサリアム現物ETFから先週、3億2000万ドルが純流出し、同期間のビットコイン現物ETFを上回った。10月12日から16日までの暗号資産ETFの資金フローでは、Farsideが追跡する5分類ベースの純流出額が合計6億1070万ドルとなった。
ブロックチェーンメディアのThe Defiantが10月17日に報じたところによると、週間ベースで最も大きな純流出となったのはイーサリアム現物ETFだった。
一方、ビットコイン現物ETFでは流出ペースが鈍化した。Farsideの集計では、ビットコイン関連商品の流出額は前週比で66%減少した。
もっとも、イーサリアム現物ETFの流出が前週から拡大したわけではない。イーサリアム、ビットコインの両現物ETFとも純流出額は前週より縮小したが、ビットコインの減少幅がより大きかったため、結果としてイーサリアムの週間純流出額が上回った。
ただ、いずれの資産も週間ベースでは純流入には転じていない。今回の集計は、Farsideが追跡する暗号資産ETFの5分類を対象としており、ビットコインETFの流出鈍化だけで投資家心理の改善を判断するのは難しい。同様に、イーサリアムETFの純流出額だけをもって資金流出の深刻化とみるのも早計だ。
今後の焦点は、ビットコイン現物ETFの流出鈍化が一時的な動きにとどまるのか、またイーサリアム現物ETFの大幅な純流出が翌週以降も続くのかにある。先週の資金フローでは、ビットコインよりイーサリアム現物ETFの流出圧力が強かった。
ETF市場の持ち直しを見極めるには、流出額の縮小に加え、新規資金の流入が継続するかどうかを確認する必要がある。一部取引日にみられる純流入が週間トレンドの転換につながるかが、今後の需給改善を判断するポイントとなりそうだ。