中国スマートフォン大手のOppoが、AppleとSamsung Electronicsが主導する欧州のプレミアムスマートフォン市場の攻略に乗り出す。中低価格帯中心の戦略から転換し、カメラやAIを武器に高価格帯でのシェア拡大を狙う。
ITメディアのTechRadarが17日(現地時間)に報じたところによると、Oppoの欧州CEOのエルビス・ジョウ氏はインタビューで、「欧州のプレミアム市場は2社が支配している」とした上で、「消費者は第3の選択肢にも関心を示すはずだ」と語った。
市場調査会社Counterpoint Researchによれば、世界のスマートフォン出荷台数は今年第3四半期、14年ぶりの低水準となった。部品価格の上昇や買い替えサイクルの長期化で市場全体が縮小し、OppoやXiaomi、vivoなど中国メーカーも影響を受けている。
欧州ではAppleとSamsung Electronicsが合計で34%のシェアを握る。一方、Oppoのシェアは調査会社によって差があるものの、1〜4%にとどまっている。
ジョウ氏は、この差を縮める余地として若年層の購買行動の変化に注目する。オンライン購入の拡大に加え、SNS上の実際の利用者レビューや、ChatGPTなどのAIツールを使った製品比較が広がっているためだ。
Oppoの独自調査では、若年層の4割超がスマートフォン購入時にAIを使って情報を調べていることが分かった。ジョウ氏は、AIがブランドの知名度よりも製品機能やユーザー体験を軸に情報を提示しやすい点が、Oppoにとって追い風になる可能性があると説明した。
Oppoは今後、欧州の個人情報保護規制に対応しながら、カメラ性能やAI機能、バッテリー性能の強化を進める方針だ。21日に発表予定のFind X10とX10 Pro Maxは、そのプレミアム戦略を占う最初の試金石となる。