配達ロボットの進路を妨害したとして逮捕された女性。写真=Avride

米フィラデルフィアで、Uber Eatsの自律走行配達ロボットの進路を妨害した女性が、警察の退去要請に応じなかったとして無秩序行為の容疑で訴追された。無人配送の導入が進むなか、抗議行動と実際の運行妨害の境界が改めて問われている。

10月18日付のThe Vergeによると、訴追されたのはキャロリン・マービン氏。Uber Eatsの配達ロボットの前に立って進行を妨げ、警察の指示に従わなかったという。

現場は、フィラデルフィア中心部センターシティのReading Terminal Market周辺。警察は、フィルバート・ストリート1200番地付近で騒ぎが起きているとの通報を受けて出動した。

警察によれば、マービン氏はロボットの進路を繰り返しふさぎ、複数回にわたる退去命令にも従わなかった。手錠をかけられて連行される様子を収めた動画は、オンライン上で拡散している。

マービン氏は地元放送局6abcの取材に対し、「配達ロボットが人間の労働者の仕事を奪っていると思う」と説明した。そのうえで、「ロボットを見かけるたびに前に立って抗議してきた」と述べ、自身の行為は憲法で保障された表現の自由に当たると主張した。9月にも同様の抗議を行っており、今後も続ける考えを示した。

Uber Eatsは3月、ロボット開発企業Avrideと提携し、フィラデルフィアのセンターシティで無人配達サービスを開始した。歩道を走行するロボットが注文された料理を運び、利用者はアプリで配送状況を確認できる。

4月には、この配達ロボットが通行人に蹴られて転倒する事案も起きていた。

今回の逮捕を受け、ロボット導入への反対を表明する権利と、実際の運行を妨げる行為をどこまで許容できるのかが論点として浮上している。一方、マービン氏の主張が法的に認められるかどうかや、今後の司法判断については明らかになっていない。

また、配達ロボットの導入がフィラデルフィアの配達労働者の仕事をどの程度減らしたのかも確認されていない。今回の件は、自律配送技術の拡大に伴い、労働者保護や歩道利用のあり方を巡る議論が続く可能性を示している。

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