Cardano(ADA)創業者のチャールズ・ホスキンソン氏は、新たなブロックチェーン向けプログラミング言語を自ら開発していることを明らかにした。インテント(Intent)と証明付きデータ(Proof-Carrying Data、PCD)をGroth16証明で扱えるようにする構想だが、名称や具体的な仕様、提供時期は明らかにしていない。
ブロックチェーン専門メディアのU.Todayが10月18日に報じた。同氏は、Cardanoが高い分散性を土台にどのような差別化を打ち出せるのかというコミュニティの問いに答える中で、新言語の開発に言及した。
ホスキンソン氏は、Cardano向けのプログラミング言語を自身で開発していると説明。その上で、インテントとPCDをGroth16証明で実装する最初の言語になるとの考えを示した。
一方で、新言語の名称や詳細な機能、投入時期については公表していない。
今回の発言に先立ち、ホスキンソン氏は、CardanoのパートナーブロックチェーンであるMidnightについても、新たな活用構想を予告していた。Midnightはプライバシー保護を重視したプロジェクトとして位置付けられている。
同氏はこの構想について、暗号資産業界の多くの課題を解決し得る内容になるとの見方を示し、自身のキャリアを代表する仕事になる可能性があるとも語った。ただ、新言語開発との具体的な関係は確認されていない。
ホスキンソン氏はこれまでも、プログラミング言語の選定を巡って繰り返し持論を述べてきた。Cardanoの初期開発で採用したHaskellを高く評価しており、2022年6月にイーロン・マスク氏とジャック・ドーシー氏がプログラミング言語の利点を議論した際には、Haskellの利用を勧めたという。
ただ、その選択に一切の迷いがなかったわけではない。2024年5月には、かつてClojureの採用を検討していたことも明かしている。
最終的にHaskellを選んだ理由としては、Cloud Haskellに加え、Liquid HaskellやAgdaといった技術を活用できる点を挙げた。さらに2025年4月のインタビューでは、Cardanoをゼロから作り直すなら、別のプログラミング言語を選ぶ可能性が高いとも語っていた。
Cardanoでは現在、Haskell系のスマートコントラクト開発言語としてPlutusやAikenが利用されている。一方、Midnightでは、プライバシー保護に焦点を当てたプログラミング言語「Compact」を採用している。
新言語の機能や投入時期はなお不明で、既存の開発環境とどのように差別化するのかを含め、詳細は今後の開示を待つ必要がある。