New Glennの打ち上げ能力拡大に向け、フロリダの施設増強を進めるBlue Origin。写真=Blue Origin。

Blue Originは、大型再使用ロケット「New Glenn」の打ち上げ能力拡大に向け、フロリダ州内の生産施設と発射インフラの増強に乗り出した。2020年代末までに、週に複数回の打ち上げに対応できる体制の構築を目指す。

CNBCによると、同社はフロリダ州ケープカナベラルで、New Glenn向けの発射台2基を追加整備する計画だ。既存のLC-36A発射台の復旧に加え、LC-36Bの新設も進める。

生産設備の拡張には3億3000万ドルを投じる。ケネディ宇宙センター近郊のロケットパーク・キャンパスを拡張し、2027年夏までに「New Glenn 9×4」向け上段ロケットを年150機生産できる体制を整える予定だ。

打ち上げ回数の拡大に向けた手続きも進める。LC-36発射施設について、年間打ち上げ回数の上限を現在の12回から50回に引き上げるため、環境評価に着手した。

米宇宙軍向けには、複数の衛星打ち上げ任務を同時並行で準備できる顧客統合施設を建設中という。再使用ロケットの回収効率を高めるため、洋上着陸プラットフォーム2隻も追加で確保する方針だ。

Blue Originはこれまで、フロリダ州内の施設や関連インフラに30億ドル超を投資してきた。現在はブレバード郡とオレンジ郡の20カ所超の拠点で、5000人以上が従事している。

一方、New Glennの打ち上げ再開は課題として残る。5月にはエンジン燃焼試験中の爆発で発射施設が損傷した。年内の飛行再開を目標に復旧作業を進めてきたが、具体的な日程はなお固まっていない。

衛星インターネットや国家安全保障関連の衛星打ち上げ需要が拡大するなか、今回の施設増強がSpaceXとの競争環境にどう影響するかが焦点となる。

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