Tesla Roadsterのコックピット 写真=Tesla

Teslaが、将来的にドライバーが直接操作できる車両を高価格帯の電動スポーツカー「Roadster」に絞る構想を打ち出した。量販車は自動運転を前提とし、手動運転は一部モデルに限る方向だ。

Business Insiderによると、イーロン・マスクCEOはRoadsterの披露イベントで、「長期的には、Teslaが製造する車のうち人が直接運転するのはRoadsterだけになる」と述べた。

10月15日(現地時間)に米テキサス州のSpaceX施設で開かれたイベントでは、Roadsterが傾斜のある構造物を駆け上がって逆さまの状態で走行し、空中で姿勢を変えて着地するデモを披露した。ほかのTesla車を飛び越える演出もあった。マスク氏は、これらのデモは自動運転で実施したと説明した。Teslaのシニアエンジニア、ラース・モラビ氏は「時には楽しさも必要だ」と語った。

Roadsterの最終的な販売価格は公表していない。ベースグレードの予約者は、10日以内に5万ドル(約750万円)の予約金を支払う必要がある。Teslaが2017年に公開したFounders Seriesでは、前受金として25万ドル(約3750万円)を求めていた。これらはあくまで予約時の支払いで、実際の販売価格とは異なる。新型Roadsterの量産目標は2028年としている。

一方でTeslaは、量販車での自動運転展開を急いでいる。9月に公開したCybercabは、ステアリング、ブレーキペダル、サイドミラーを備えない。長期的には3万ドル(約450万円)未満での販売を目標に掲げる。マスク氏はこれまでも、Model 3、Model Y、Cybertruckで提供するFSDのサブスクリプションによる継続収益を強調してきた。

マスク氏は過去に、運転は現代のエレベーターの操作のようなものになると例え、自動化の必要性を訴えてきた。ただ、既存モデルで手動運転機能をいつ廃止するかについては、具体的な時期を示していない。Roadster以外を自動運転中心へ移行する構想が現実になれば、自ら運転する体験は高価格帯スポーツカーに限られていく可能性がある。

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