アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)のジョン・フェルトンCFOは、AI投資バブル論に反論し、現在のAI投資は持続可能との認識を示した。AI向けサーバーへの投資は3年以内に回収可能で、需要は大企業から中小企業まで幅広く広がっているという。
米Axiosが16日(現地時間)に報じたところによると、フェルトンCFOは、AI投資が実用的なイノベーションを生み出しており、十分に持続可能だと述べた。
同氏は、AWSのAI関連設備投資がすでに成果を上げている点も強調した。「AI向けサーバー投資は3年以内に回収できる。需要は本物だ」と語ったという。
その根拠の1つとして、第2四半期時点で約5000億ドルに上る受注残高を挙げた。大企業からAI研究開発を手がける企業、中小企業まで、幅広い顧客層からバランスよく受注しているとしている。
AWSの第2四半期売上高は422億ドル(約6兆3300億円)で、前年同期比36.7%増だった。AI事業の年換算売上高も前年同期比で2倍超となり、250億ドル(約3兆7500億円)を上回った。
フェルトンCFOは、AIを単なるコスト削減手段ではなく、生産性向上のための技術として捉えるべきだと主張した。AIによって煩雑な定型業務を減らし、従業員がより付加価値の高い業務に時間を振り向けられるようになると説明した。また、AWS社内でのトークン使用量を分析した結果、トークン使用量と生産性の間に強い相関がみられたことも明らかにした。
こうした発言は、Gartnerが2030年末までにAIインフラ投資のうち3兆5000億ドル超が減損計上される可能性があると警告した後に出たものだ。Gartnerはあわせて、AI特化型クラウド企業の80%超が2030年までに単独での事業継続が難しくなるとの見通しも示している。