米株式市場が20%下落した場合、ビットコイン(Bitcoin)は1万ドル(約150万円)近辺まで下落する可能性がある――。Bloomberg Intelligenceのチーフ・マクロ・ストラテジスト、マイク・マクグローン氏がこうした見方を示した。ブロックチェーンメディアのU.Todayが16日(現地時間)に報じた。
マクグローン氏は最新リポートで、米株式市場が2割の調整局面に入れば、ビットコインは1万ドル近辺の重要な支持線まで下押しされる可能性があると指摘した。その場合、過去数年の上昇分の大半を失う公算が大きいとしている。
同氏は、ビットコインが2009年以降、代表的なリスク資産として機能してきた一方、足元では世界的な相場の潮目に変化の兆しが出ていると分析した。
テクニカル面でも弱含みが鮮明になっている。Bloomberg Intelligenceの50週移動平均線では、ビットコインは2025年に10万ドルを超えた高値を付けた後、下落基調に転じた。ビットコイン指数を10分の1換算で見ると7648まで低下し、商品市況や株式関連資産を上回るペースで下げたという。
焦点は、米株式市場や主要な工業用金属がビットコインに続いて下落するかどうかだ。2026年10月時点で、複合金属指数は8130、S&P500は7192、銅先物は6045の水準にある。マクグローン氏は、ビットコインが流動性に最も敏感な資産であるなら、伝統的な市場も同様の下落局面に入る可能性があるとみている。
同氏は弱気見通しの背景として、金融政策の転換を挙げた。主要中央銀行が金融引き締めを進め、高金利を維持しているほか、国債利回りの急上昇によって、相対的に安全性の高い債券商品の魅力が増しているためだという。
流動性が細るなか、資金はディフェンシブな実物資産へ向かっているとし、金価格は第1四半期に1オンス当たり5000ドルを上回る水準で推移したと説明した。
そのうえで同氏は、米株式市場が実際に20%下落すれば、大口投資家による証拠金取引のポジション解消が連鎖し、ビットコインが1万ドル水準という歴史的な流動性の節目まで戻る可能性があると見通した。