Circleは、新興国を中心に約40市場への進出拡大を進める方針を明らかにした。対象地域は東南アジア、中南米、アフリカ、中東で、デジタル経済圏への参加需要の高まりを背景に、ステーブルコイン需要の拡大を見込む。CointelegraphがReuters報道として伝えた。
ジェレミー・アレアーCEO兼会長は、バンコクで開かれた国際通貨基金(IMF)と世界銀行の会合に合わせた取材で、企業と個人の双方でインターネットを基盤とする経済圏への参加ニーズが強まっていると説明した。これに伴い、各地域でステーブルコインへの需要も広がっているという。
アレアー氏は、ブロックチェーン業界が転換点に入ったとの見方も示した。ブロックチェーン技術はアーリーアダプターの段階を経て、より広い普及局面へ移りつつあるとした。
こうした戦略の背景には、USDCの取引シェア拡大もある。USDCは時価総額でTetherのUSDtに次ぐ米ドル連動型ステーブルコインだが、取引面では存在感を高めている。Bernsteinは、2025年に約40%だったUSDCの調整後ベースのステーブルコイン取引量シェアが、2026年には60%を超え、USDtを上回ったとの見方を示した。
Bernsteinは8月24日、Circleに対する強気見通しも公表した。今後12カ月でUSDCが新たな成長局面に入り、同社の追い風になる可能性があると指摘。要因として、暗号資産市場の再活性化、米規制の明確化、トークン化された資本市場の拡大、決済分野でのステーブルコイン採用拡大を挙げた。AIエージェントによる決済で、ステーブルコインの活用が始まりつつある点にも言及している。
Circleは9月8日、シンガポール拠点の越境決済プラットフォーム「Tazzapay」を4億ドル規模の株式を対価とする取引で買収することで合意した。取引完了は2027年を予定している。