Anthropicが、Kroll Bond Rating Agency(KBRA)から発行体格付け「BB+」を取得していたことが分かった。英Financial Times(FT)が17日付で報じた。「BB+」は投機的等級で最上位に位置し、1段階引き上げられれば投資適格となる。
FTによると、KBRAは6月にAnthropicへ「BB+」の発行体格付けを付与した。Anthropicは財務情報の開示が限られている中でも、この評価を得ていたという。
格付け取得後、AnthropicはApollo主導で350億ドル規模のチップ関連の資金調達を確保した。ただ、KBRAの格付けを取得していた事実は、これまで公表されていなかった。
FTは、今回の格付けについて、Anthropicの投資適格級入りが視野に入ってきたことを示すものだと伝えた。
投資適格となれば、借入コストの低下が見込めるほか、生命保険会社や年金基金など、これまでより幅広い機関投資家に資金の出し手を広げやすくなる。
Anthropicと競合するOpenAIを支援する投資銀行は、両社が将来的に上場した際に投資適格を得られるよう、大手格付け会社に働きかけてきたとされる。
KBRAは、Anthropicが開示した一部の財務情報を基に格付けを算定した。評価材料となったのは、第1四半期の売上高や調整後営業利益、年換算売上高、第2四半期の社内見通しなど。一方で、フリーキャッシュフローやEBITDA(利払い・税引き・償却前利益)といった主要指標は反映されなかったという。
Anthropicは14日に開いた上場前の投資家向け説明会で、第3四半期の売上高が約50%増の168億ドルとなったと説明した。調整後ベースでは、2四半期連続で黒字を確保したことも明らかにした。