CryptoQuantは、Bitcoinが史上最高値の更新を視野に、20カ月移動平均線の再突破を試す局面にあるとの見方を示した。Cointelegraphが16日に報じた。価格推移は過去の市場サイクルに近く、主要な長期トレンドラインを巡る攻防が続いているという。
CryptoQuantが注目するのは、Bitcoinの20カ月単純移動平均線(SMA)だ。16日時点では8万7165ドルで、ボリンジャーバンドの中心線に当たる。同社はこの水準を、市場サイクルシグナルの判断基準として位置付けている。
現在の上限バンドは12万1640ドル、下限バンドは5万2694ドル。CryptoQuantは、下限バンドから20カ月線までの領域を「蓄積基盤」、20カ月線自体を相場の転換点として捉える。
Bitcoinは2025年12月、この20カ月線を下抜けし、投げ売りを誘った。その後は下値圏から持ち直し、足元では再び同線の上抜けを試している。CryptoQuantによると、過去にはこの水準を突破した後、新たなサイクル高値につながったケースがあった。
CryptoQuantの寄稿者グガオンチェインは、Bitcoinが2025年10月6日に12万4709ドルの史上最高値を付けた後、約1年を経て市場のリセットが完了したと説明した。現在の8万2442ドルの支持帯については、個人投資家の一部が高値圏と受け止めがちだが、オンチェーン指標では上昇局面の初期段階に入ったばかりだとしている。
ボリンジャーバンドは、それ自体が直接的な売買シグナルを示す指標ではない。もっともCryptoQuantは、市場サイクルシグナル上、Bitcoin価格が上限バンドに達する局面では、いわゆるスマートマネーによる利益確定売りが出やすかったとみている。
現在の上限バンドは、2025年10月に記録した直近の史上最高値12万6200ドルをやや下回る。ただ、次の上昇局面ではこの水準を上回る可能性があるとの見方を示した。
一方、20カ月線は当面の上値抵抗として意識される。2026年の始値である8万7490ドルとほぼ重なるためだ。オーダーブック上にも大口の売り注文が控えており、上値の重荷になる可能性があるという。
それでも、全体としては強気の見方が優勢だ。CryptoQuantは、マクロ環境の重荷が続く中でも、Bitcoinの強気相場が継続する可能性は高いとみる。
今週にはXWINリサーチジャパンも、3つのオンチェーン指標を根拠に、10月末までに強気モメンタムが回復し得るとして「慎重な楽観論」を示した。CryptoQuantのキ・ヨンジュ最高経営責任者(CEO)も8月末、強気・弱気サイクル指標を根拠に弱気相場の終了を示唆している。同指標は8月の0.042から、足元では0.186まで上昇した。