Kling 4.0を搭載したKling AIの画面

Kling AIは10月16日、動画生成モデル「Kling 4.0」を公開した。写実性や制御性を高めたほか、高速な動きや複雑なカメラワークを伴う映像表現に対応し、1回の生成で最長30秒の動画を出力できるようにした。

同社によると、今回のアップグレードでは、写実性や制御性に加え、専門的な映像制作ニーズへの対応を強化した。とくに、HDR表現や大胆なカメラワークが求められる映像制作での活用を想定している。

動きの大きいアクション表現の安定性も高めた。高速な被写体の動きや複雑なカメラワークでも、映像の連続性を保ちやすくなったとしている。

また、1回の生成で最長30秒の動画をネイティブに出力できる。ロングテイクや連続したストーリー表現に適するとしている。

「Omni Reference」機能では、最大15件の参照素材の組み合わせと、最大10枚のキーフレーム入力をサポートする。クリエイターは構想段階のアイデアを、より完成度の高い映像表現に落とし込めるという。

画質面では、最大10ビットHDR出力に対応した。逆光や夜景のようなシーンでも、明部と暗部のディテールを維持しやすいとしている。今後は4K/1080pの解像度と、21:9のウルトラワイド表示にも対応する予定だ。

同社はあわせて、Kling 4.0の活用事例も公開した。

映画「ソウルの春」を手がけたキム・ソンス監督は、釜山国際映画祭のアジアコンテンツ&フィルムマーケット(ACFM)で、Kling 4.0を使って制作中のAI短編作品「ウォーム・トレイン」を紹介した。

事業面では、Kling AIの利用者は世界224の国・地域で1億人を超え、導入企業は5万社を上回るという。年間売上高は5億ドル(約750億円)規模としている。

Kling 4.0は、Kling MCP(Model Context Protocol)およびCLI(コマンドライン・インターフェース)との連携にも対応する。これにより、クリエイターはAIエージェント経由でKling 4.0の機能を呼び出せるようになる。

同社は今後、企業ユーザーや開発者がKling 4.0をサービス上で迅速に利用できるよう、APIも近く公開する計画だ。

このほかKling AIは最近、AICCAおよびKORAIAと提携した。生成AIの教育課程の開発、産業分野での活用事例の発掘、企業間マッチングなどを進めるとしている。

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