Cardano(ADA)は米国の消費者物価指数(CPI)上振れを受けた売りに押され、ロングポジションの清算がショートを大きく上回った。清算総額427万ドルのうち、約420万ドルをロングが占めた。一方、開発面ではInput Outputが、Ouroboros Leios向け公開テストネット「Musashi Dojo」が第3段階に入ったと発表した。
ブロックチェーンメディアのU.Todayが15日(現地時間)に報じたところによると、Cardanoの清算総額は427万ドル。このうちロングは420万ドルに達し、ショートは7万3080ドルにとどまった。
ロングとショートの清算額の不均衡は5747%に拡大した。相場下落を受け、上昇を見込んだレバレッジのロングポジションが大きく巻き戻された格好だ。Cardanoは同日、24時間前比1.33%安の0.224ドルを付け、取引時間中には一時0.216ドルまで下落した。
背景には、米CPIの上振れをきっかけとした市場全体のリスク回避姿勢がある。14日に発表された9月の米消費者物価指数は前年同月比3.7%上昇と、8月の3.4%を上回り、市場予想も超えた。コアCPIも2.6%と、前月の2.4%から伸びが加速した。
こうした内容を受け、市場では米連邦準備制度理事会(Fed)の利上げ警戒が強まった。暗号資産の先物市場では、24時間で9億1300万ドル規模のポジションが清算された。
一方、Cardanoの開発ロードマップは前進している。Input Outputは、Ouroboros Leios向け公開テストネット「Musashi Dojo」が5段階のうち第3段階に当たる「Fire」フェーズへ移行したと公表した。
同テストネットは2026年6月末からメインネットのハードフォーク時点まで運用される計画で、初期プロトタイプからリリース候補まで、各ノードバージョンを段階的に検証する。Input Outputは、このフェーズで負荷を引き上げながらプロトコルを試験し、各段階ごとにコードを実運用水準へ高めていく方針だとしている。
Musashi Dojoは「Earth」「Water」「Fire」「Wind」「Void」の5段階で構成される。各段階の名称は、ムサシの1645年の著作「五輪書」に由来する。Input Outputによれば、Leiosがメインネットに適用された後、Cardanoの処理量は初期基準で5倍から20倍に増える可能性があるという。
足元のCardano相場では、当面はマクロ指標を受けた価格変動と、レバレッジポジションの整理が主な材料となりそうだ。あわせて、Leiosのテストネットが実際のメインネット拡張につながるかどうかも、今後のCardanoエコシステムを占う焦点となる。