AudAiは10月16日、SBS A&Tと協業し、韓国語ボーカロイド「SeeU」の新たな音声開発に自社の歌唱音声合成エンジン「VOX Factory」を提供したと発表した。
SeeUは、2011年にSBSアートテック(現SBS A&T)がYamahaとの技術協力を通じて開発した韓国語ボーカロイド。AudAiによると、今回は従来の海外製エンジン依存から転換し、国産技術のVOX Factoryを採用することで、SeeUを国産技術ベースのバーチャルシンガーとして刷新したという。
同社は、継続的に機能強化を進めてきたVOX Factoryと、強いファンダムと象徴性を持つSeeUのIPを組み合わせることで、ファンやAIボーカロイドの利用者により進化した音楽制作体験を提供する考えだ。あわせて、IPベースの歌唱音声合成エンジンとしての技術力を打ち出す狙いもある。
SeeUに搭載するVOX Factoryは、インストール不要のWebベースで提供する。作業データはクラウドに自動保存され、端末を問わず制作を継続できるとしている。
ハミングやガイドボーカルから制作を始められる「Start from Voice」機能も備えた。
AudAiのチェ・スンボム代表は「国内バーチャルシンガーの歴史において象徴的な存在であるSeeUを、AudAiの次世代エンジンVOX Factoryであらためて披露できることは意義深い」とコメントした。
その上で「かつてSeeUを愛したファンや音楽クリエイターに、新しい声と進化した制作環境を届けたい。今回の協業をきっかけに、より多くのクリエイターが国産の歌唱音声合成技術を活用し、世界的な音楽IPを生み出せるよう支援していく」と述べた。