XRPは10月に入って調整色を強め、1.31〜1.33ドルまで下落した。米インフレ指標の上振れを受けてFedの利上げ観測が強まり、個人投資家の損切りが広がった。市場の関心は、月末のFed会合と27日にニューヨークで開かれるRippleの年次イベント「Swell」に移っている。
ブロックチェーンメディアのU.Todayによると、XRPは15日(現地時間)、1.50ドルの短期高値を付けた後に反落し、数日で夏場の上昇分の大半を失った。
下落の直接のきっかけは米国の物価指標だった。市場予想を上回るインフレ指標を受け、投資家はFedの金利見通しを急速に見直した。
市場では、月末のFed会合での利上げ確率を64%程度まで織り込む動きが進み、資金はより防御的な米国債に向かった。この過程で、個人投資家を中心に損切りを伴うポジション整理が広がったとみられる。
チャート面でも弱さが目立つ。XRPは取引が集中していた水平レンジを下抜け、個人投資家の売りが強まった一方で、機関投資家は目先のオーダーブロックで計画的に買いを入れたとされる。
時間軸別のテクニカル分析では、足元の下落局面が強いサポート帯に差しかかっているとの見方もある。主要な流動性とオーダーブロックは1.30〜1.60ドルに集中しており、売り圧力は厚い流動性の壁に阻まれたという。
一方で、大口投資家は11月相場の行方を見極めようとしている。
機関投資家は、足元の市場停滞を過度には警戒していないようだ。今週の材料としては、Evernorth Holdingsのナスダック上場、大規模XRPファンド、Standard CharteredによるRLUSDのカストディ、DriveWealthのXRP統合が挙げられている。
XRPの現物ETFには、17億ドル(約2550億円)の資金流入が確認された。
リターン統計も、10月の弱さと年末に向けた期待を同時に示している。足元では約12%下落しており、10月が例年弱含みになりやすいことを改めて示す動きとなっている。
10月の中央値リターンはマイナス5%だった一方、11月と12月の平均リターンはそれぞれ80%、63%と集計された。大口資金の間では、同様の圧力の後に急騰した2024年11月のシナリオが再現される可能性に注目が集まっている。
今後の分岐点は月末となる。市場はFedの金利決定と、27日にニューヨークで開催されるRippleの年次イベント「Swell」を主要な変数として見ている。
この2つの要因が足元の急速な下落基調を反転させ、市場が期待する11月の反発につながるかが焦点だ。